工場・プラントなどの制御システムを標的にしたサイバー攻撃の産学共同研究“つるまいプロジェクト”実証実験開始

任意団体Virtual Engineering Community (以下、VEC) は、名古屋工業大学と産学協力の下、工場、プラントなどの制御システムを標的にしたサイバー攻撃の防御技術及び制御製品のセキュア化技術に関する研究として名古屋工業大学の制御プラント実験施設とNTTコミュニケーションズ株式会社のVPNサービスを利用したテストベッド環境を準備し、2017年4月より共同研究“つるまいプロジェクト”を開始する。

制御システムを標的にしたサイバー攻撃の手法をテストベッド環境で再現し、実施することで、制御システムの防御技術及び手法を研究することを目的としている。特長は以下の通り。

  • 制御システムのサイバー攻撃手法をさまざまな仕様で再現、実験し、防御手法を研究する
    ・制御製品のセキュリティ機能及び性能の確認
    ・制御システムを構成する制御製品は、マルチベンダで実施
  • セキュリティ製品の機能及び性能の確認
    ・防御に使用するセキュリティ製品は、順次交換して実施
    ・セキュリティ製品の仕様や使い方に合わせて試験内容を変える
  • 産学共同研究

制御システムを標的にしたサイバー攻撃の手法は年々高度化しており、重要インフラや主要産業をサイバー攻撃から守るには、制御システム周辺のネットワーク環境で防御する技術と制御製品そのもののセキュア機能及び性能を引き出す技術が重要となっている。その技術力を向上させるには、制御システムを扱ったテストベッドが必要であり、制御ベンダやセキュリティベンダの技術を集めた研究の場が必要だという。

そこで、名古屋工業大学大学院にあるミニ制御システムプラントを標的に、セキュリティ製品で防御力を持たせ、そこへサイバー攻撃を加えて、どのような制御システムセキュリティ技術が効果あるのかを研究する“つるまいプロジェクト”を2016年11月より準備し、2017年4月に実証実験を開始する。同実験の中間報告は、2017年5月18日(木)および19日(金)にVECが主催する「第9回制御システムセキュリティ対策カンファレンス」で発表する予定としている。

この実証実験は、様々な産業で使用されている様々な制御システムの構造にどのような対策製品を使ってどのようにシステム設計すると有効であるかを確認する研究もテーマにしており、制御システムセキュリティ対策技術の正しい設計方法を明らかにしていく取り組みを進めていくという。

【関連リンク】
VEC(Virtual Engineering Community)
名古屋工業大学(Nagoya Institute of Technology)
NTTコミュニケーションズ(NTT Communications)

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