日本電気株式会社(以下、NEC)は、最先端AI技術群”NEC the WISE”やIoTなどの先進ICTを活用し、カスタマーエクスペリエンス(Customer Experience:顧客経験価値、以下 CX)の理解を通して、企業と顧客との絆の強化を支援するソリューションを体系化し「NEC Customer Experience Solutions」として確立した。また、同体系の1つである顧客への最適なソリューション導入を支援する「CXコンサルティングサービス」を本日5月9日から販売開始した。
NECは「NEC Customer Experience Solutions」を、ビジネスモデルの劇的な変化がみられる業種、特に製造業、金融業、流通・サービス業などの顧客を中心に提案していくという。同事業は、本年4月1日に新設した「AI・アナリティクス事業開発本部」を中核に、関連要員約300人体制で推進される。
なお、同オソリューションは、株式会社セールスフォース・ドットコム、日本オラクル株式会社、株式会社ウフルなどのパートナー企業との連携に基づき、実現していく。
「NEC Customer Experience Solutions」の主な特長は以下の通り。
- CXのライフサイクルを一貫してサポート
500社を超えるオムニチャネルや顧客情報基盤などのSI実績・ノウハウをもとに、CXデータの収集・処理・分析・活用まで最適なソリューションやNECが保有するアセットを体系化。顧客のビジネス環境・ニーズに合わせてカスタマイズしたソリューションを提案。 - CXコンサルティングサービス
顧客のCXデータの収集・処理・分析・活用における成熟度を見極め、課題探索フェーズから支援可能な「CXコンサルティングサービス」を新たに提供。同サービスのメニューは以下の通り。名称 内容 価格 CXコンサルティングサービス 提供開始:2017年5月 アセスメントサービス CX全般アセスメント 個別見積 コンセプト
プランニングサービスCXデータ活用のコンセプト、ロードマップの策定支援 個別見積 Digital Marketing
PoC-KiTウフルと連携したデジタルマーケティングを起点とする検証サービス
(1)アセスメント
(2)コンテンツキュレーションサイト
(3)ブランドモニタリングダッシュボード
(4)消費者Web行動分析パッケージ(1)80万円~(税別)
(2)(3)(4):
個別見積仮説検証サービス AI活用や顧客分析シナリオ等、CXトータルでの仮説検証支援 個別見積 - NECのAI技術の適用、実績のあるパートナーソリューションとの連携
同ソリューションでは、顔認証技術(注1)、顧客プロフィール推定技術(注2)、RAPID機械学習(ディープラーニング)(注3)などの技術に代表される、NEC独自の最先端AI技術群「NEC the WISE」を適用することにより、高度な施策支援が可能。なお、一般社団法人 日本スーパーマーケット協会は同ソリューションを活用し、店舗における顧客分析の実証実験に取り組んでいる。さらに、セールスフォース・ドットコムや日本オラクルなど、パートナー企業と連携してソリューションを提供。具体的には、NECを含め70社以上へ、セールスフォースオートメーション(Salesforce Sales Cloud)やカスタマーサポートサービス(Salesforce Service Cloud)などを導入した実績に基づく知識により、迅速なソリューション展開を実現する。
また商談化率15%向上を実証したNECのABM(Account Based Marketing、注4)実践事例などが評価され、日本企業で初のオラクル「2017 Markie Awards」ファイナリストに選出された。この実績に基づき、マーケティング業務向けクラウド製品群「Oracle Marketing Cloud」のマーケティングオートメーション製品「Oracle Marketing Automation (Oracle Eloqua)」とその活用ノウハウを提供する。
(注1)顔認証技術:
米国国立標準技術研究所(NIST)の顔認証技術ベンチマークテストで4回連続の第1位評価精度を誇る技術。同技術を活用した顔認証決済や顔入退システムなどのソリューションを提供
(注2)顧客プロフィール推定技術:
NEC独自の関係マイニング技術に基づき、基本プロフィールと購買履歴から、顧客一人ひとりの詳細なプロフィールを、高精度かつ全自動で推定する技術。これにより、刻々と変化するライフスタイルへの対応や、見逃していた”個”の真のニーズの素早い発見・施策立案が可能
(注3)RAPID機械学習(ディープラーニング):
ディープラーニング技術を搭載し、事前に手本となるデータを読み込むことで傾向を自動で学習するため、データの分類/検知/推薦などの高精度な判断が可能。また、NEC北米研究所の独自技術により、分析エンジンの高速化と軽量化の両立を実現。これにより、大規模なマシンリソースを必要とせずにサーバ1台から分析処理ができるため、幅広い業務や企業への適用が可能
(注4)ABM(Account Based Marketing):
ターゲットとして具体的な企業・団体(アカウント)を明確に定義したうえで、その「アカウント」の観点から戦略的にマーケティング活動を展開する手法
【関連リンク】
・日本電気(NEC)
・セールスフォース・ドットコム(salesforce.com)
・オラクル(Oracle)
・ウフル(Uhuru)
・日本スーパーマーケット協会(JSA)
無料メルマガ会員に登録しませんか?

IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。