富士通株式会社は、アサヒグループホールディングス株式会社(以下、アサヒグループ)に、各事業会社の営業担当者でも容易に高度なビッグデータ分析がクラウド上で可能な「FUJITSU Business Application Operational Data Management & Analytics for 食品」(以下、ODMA for 食品)を全グループ共通のデジタルビジネス向けプラットフォームとして提供し、アサヒビール株式会社およびアサヒ飲料株式会社での本格運用を開始した。
アサヒグループは、営業活動に「ODMA for 食品」を活用することで、社内の販売実績データや様々なデータ提供サイトから収集した市場データや商品の特性などから、直感的な操作で多面的なデータ分析が可能となり、タイムリーに消費者の購買動向を把握することができるという。2016年11月より、グループ内でいち早く運用を開始したアサヒビールでは、営業内勤および営業担当が日々活用し、市場ニーズに対応した販売活動を行うなど、業務効率が向上しているという。
同社は、今後、気象情報やイベント情報などの外部データを加え、アサヒグループのさらなる拡販活動の業務高度化に向け取り組んでいく。また、アサヒビールやアサヒ飲料以外のグループ会社への展開や、営業部門以外での利用を見据えて、サービスの拡充を推進していくとしている。
酒類と飲料市場は、エリア、気候、気温、イベントなど様々な要因により売上げが変動する。また、近年では、消費者ニーズが細分化され、従来よりもさらに様々なデータを収集していち早く分析し、販売活動に反映する必要がある。従来、ビッグデータ分析は、専門の知識を持つ部門によって行うことが一般的だが、アサヒグループでは、様々な市場環境の変化に即座に対応するため、営業部門の現場担当者自身が知りたい情報をより早く、より高度に分析できる環境の構築を検討してきた。
今回、同社の「ODMA for 食品」が、以下の評価により導入に至ったという。
- 営業部門でも自在に使いこなせる
- メンテナンス不要で進化し続けるクラウドサービス
- 中長期的に蓄積される大量データの分析に耐えられる基盤
- 大量データ分析を可能にする処理性能
システム導入による効果は以下の通り。
- 簡単な操作でタイムリーなビッグデータ分析を実現
「ODMA for 食品」は、営業部門が社内外に存在する様々なデータ(販売実績データ、市場データなど)を簡単に分析できるメニューを標準装備しており、分析に必要な情報を画面上で選択するだけで分析結果を確認することができる。また、分析結果はテンプレート化して社内で共有・活用することができるため、アサヒグループの営業活動における意思決定を支援。 - 多様で変化するビッグデータの収集・蓄積に関する運用負荷を軽減
クラウドサービスにより、データ量や分析処理量に応じてシステムリソースを変更することができる。また、全グループ共通のプラットフォーム基盤として「ODMA for 食品」を利用するため、グループ会社間でのデータの共有や連携を容易に行うことができる。さらに、「ODMA for 食品」は、高度な技術である作業負荷の高い多様なデータの形式統一や、マスタデータのメンテナンスをクラウド上で実施するため、システムの運用負荷を軽減する。 - 鮮度の高いデータ分析を実現
「ODMA for 食品」の分析基盤では、大量なデータの蓄積・加工を並列分散処理する同社独自の高速クレンジング機能が搭載され、社内外の様々なデータの投入から利用までのリードタイムを圧縮することができる。これにより、アサヒグループでは、50億件を超える大量データを高速にクレンジングし、鮮度の高いデータから、消費者の購買動向をいち早く把握することが可能。
提供:富士通
【関連リンク】
・富士通(FUJITSU)
・アサヒグループホールディングス(Asahi Group Holdings)
・アサヒビール(ASAHI BREWERIES)
・アサヒ飲料(ASAHI SOFT DRINKS)
・ODMA for 食品
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