HacobuのIoTプラットフォーム「MOVO」でトラック待機時間の実態を把握

株式会社Hacobuが提供する車載端末「MOVO(ムーボ)スティック」とクラウド型の動態管理プラットフォーム「MOVOクラウド」を使うことで、国土交通省が今夏以降義務付けるトラック待機時間の記録を、ドライバーの負担を増やすこと無く、本格的に導入できる仕組みを6月1日より一般にリリースした。

国土交通省は、5月31日、トラックドライバーの荷待ち時間等の実態把握や解消に向けて、「貨物自動車運送事業輸送安全規則」を一部改正し、荷待ち時間等の記録を義務付ける事を公表した(※1)。日本経済新聞の報道(※2)によると、荷積みや荷下ろし等の待機時間が2015年の段階で1運行あたり平均1時間45分にものぼると言われており、トラックドライバーの長時間労働の大きな原因になっているという。長時間労働により、業界全体が疲弊していると言われる中、まずは待機時間を正確に把握する事が、物流業界にとって喫緊の課題となっている。

そのため、国交省は運送会社に対し、記録を義務付けた。なお、その記録をもって、「荷待ち時間を生じさせている荷主に対し勧告等を行うに当たっての判断材料とする」と公表しており、これは法人荷主にとっても無関係な話ではない。

Hacobuは、自社が提供する車載端末「MOVO(ムーボ)スティック」を利用することで、車両の位置情報をリアルタイムに把握し、登録地点における待機時間を分析する仕組みを開発した。また、4月より後援している「次世代ロジスティクス オープンデータ活用コンテスト」で、総合物流企業が日々運行している物流トラックに「MOVOスティック」を取り付け、求貨求車機能及び動態・運行管理機能一体型システム「MOVOクラウド」のデータベースに、実際の待機時間のデータを蓄積してきたという。

タコグラフやドライブレコーダーなど、様々な機器を扱う手間を嫌うドライバーは多いが、「MOVOスティック」は、トラックのシガーソケットまたはOBDポートに挿しっぱなしにするだけで、リアルタイムに位置情報を捉えることができるという。

あらかじめ集荷・配送先の地点情報を管理者側で登録しておくことで(登録はエクセルファイルを用いて行うことができる)、ドライバーは何もしなくても、特定地点に到達した時刻および出ていった時刻を記録し、日報として保存。さらに必要に応じて、ガラケーもしくはスマホでも使えるツールを併用する事も可能で、それによって、荷積み・荷下ろしの正確な時刻も、ワンタッチで正確に記録できるという。

HacobuのIoTプラットフォーム「MOVO」でトラック待機時間の実態を把握
「MOVO」による待機時間記録の画面イメージ
HacobuのIoTプラットフォーム「MOVO」でトラック待機時間の実態を把握
「MOVO」による日報出力(ガラケー・スマホを使えば、細かく時間を記録する事も可能)

同社が提供する「ムーボ」プラットフォームでは、待機時間の記録という目的に限らず、速度などの安全運行管理や、運送事業者向けが荷主から流れてきた配送案件に応募することで売上を伸ばせる仕組みを提供している。この仕組みを幅広く展開し、全国で6万社以上と言われている運送事業者の経営を支援していくという。荷主にとっても、待機時間が正確に記録されることで、運送事業者と協力しながら、業務改善ポイントを適切に把握できるようになる。同社は、運送事業者と荷主の両方と向き合い、物流の効率化に取り組んでいくとしている。

※1 国土交通省ホームページ
※2 日本経済新聞の報道

【関連リンク】
Hacobu
国土交通省(MLIT)

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