NTTドコモと金沢工業大学、「スマート里山都市」実現に向けたLPWA実証実験環境の構築を開始

株式会社NTTドコモは、IoT、ビッグデータ、AI等を活用することで、「里山都市」(※1)における新たなライフスタイルを創出するサービスの実現をめざし、そのためのデータを収集する手段として低消費電力で多接続を可能とするLPWAネットワークを活用した実証実験環境を、2018年4月の提供に向けて本日6月29日より構築を開始した。

同実証環境は、産・官・学・民が連携してIoT等を活用することで新たな里山都市をめざす「白山市IoT推進ラボ(※2)」の取り組みの一つとして、ドコモと学校法人金沢工業大学が共同で構築する。

具体的には、人口減少という里山の課題に対し、同実証環境を活用することで様々なモノにセンサを設置して収集・蓄積したデータを分析し、AI機能により予測し、住民の生活を効率的で便利にするほか、観光誘致に役立てるアプリケーションやサービスの開発を推進するものだという。同実証環境の利用については、ドコモとその他のコンソーシアムメンバーが今後個別に決めていくが、以下を想定しているという。

  • 住民が共同で利用する農機等の設備にセンサを設置することで稼働状況を把握し、高効率化
  • 環境センサにより、雨による川の増水や土砂崩れの予兆を検知することで被害を軽減
  • キャンパス内の再生可能エネルギー利用発電施設の発電量を可視化し、エネルギー利用効率を最大化

金沢工業大学は、同実証環境を利用して新たなIoTサービスを実現するコンソーシアムの参加メンバーを広く募り、里山における課題や地域住民のニーズに合ったメンバーをマッチングする機会と、同実証環境のトライアルが可能な実証実験フィールドとして2018年4月に開設予定の金沢工業大学白山麓キャンパスを活動拠点として提供する。ドコモは、同コンソーシアムメンバーにLoRaを活用した同実証環境を提供する。

NTTドコモは、同実証環境の提供を通じて、2018年度中に同コンソーシアム発のサービス提供を目指すとしている。

※1 IoTやAI等を用いた生活基盤の実装等、産官学民と連携を通じて里山に新時代の都市をつくるという金沢工業大学の構想。
※2 経済産業省が推進する「地方版IoT推進ラボ」事業に、白山市、金沢工業大学、ドコモ、株式会社アイ・オー・データ機器、株式会社金沢総合研究所、goowa株式会社、マルティスープ株式会社がメンバー(※3)となって申請し、2017年3月に認定。
※3 2017年6月末時点のメンバー。

【関連リンク】
NTTドコモ(NTT docomo)
金沢工業大学(KIT)

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