IoT縛りの勉強会/LT大会 vol.8

株式会社LIG 菅原のびすけ氏、リレーションズ株式会社 土屋敬氏が主催する、IoTLT(IoTライトニングトーク)大会の8回目が、GMOインターネットグループの運営するコミュニケーションスペース「GMO Yours」で開催された。

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大盛り上がりのネットワーキングの模様。発表されていないモノも各所で披露された。

会社で、個人で、作ったIoT試作品が披露された。

着想して試作レベルまで試したモノから、製品化まで進めたモノ、作り手にとって有益な情報まで多数のモノが紹介された。

 

−製品化までできているもの

感情センシングxIoT 下地氏@スマートメディカル

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スマートメディカル 下地氏

下地氏は、音声から感情を解析するエンジンを作っている。音声感情解析とは感情の起伏を学習し、どういう状態かを認識し計測するというものだ。

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緑は落ち着いている、赤は怒っている、青は緊張、黄色は喜びで、38,000人のデータで構成している。

メンタル状態を可視化することで様々な取り組みも可能となり、例えばNTTドコモとも一緒に取り組みも行っているということだ。

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この仕組みを使うと、実際にブラウザ上でも感情解析ができる。

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参考:smart medical LAB

今後は、感情センサーを使っていろいろやっていきたいと考えていると締めくくった。

 

コミュニケーションロボット Palmiの可能性 清水氏@ZEALS

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ZEALS 清水氏

清水氏は、明治大学3年で学生企業をしているとのことだ。

ZEALS社は、Palmiのロボットを専門でやっている会社だ。
Plamiをつかっていろんなアプリケーションをつくっているということだ。

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今後は、MY Robotというサービスを提供し、様々なロボットなどに対して、自分のロボットに個性をいれられるようなアプリを作ろうとしている。
デバイスを作っている会社があれば、MY Robotに対応させて独自のキャラをつくろうとも考えているということだ。

参考:ZEALS

伝言ロボット BOCCO 桐生氏@ユカイ工学

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ユカイ工学 桐生氏

IoTNEWSでも、以前代表の青木氏を取材したが、今回は、さらなる発展性の話も聞けた。

小学生の携帯電話の所持率は36.6%。うち、60%が子供向けケータイ電話を持っているというのだ。

BOCCOは、ケータイ電話を持たせたくない両親と子供がコミュニケーションが取れるというものだ。

ドアセンサーもついていて、ドアの開け閉めでその情報がスマートフォンにも飛ぶ。

システム構成は以下の通りだ。

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BOCCOの将来は、メッセージ機能だけでなく、各種センサーやサービスとつながって、家庭内のハブになりたいと考えていて、現在、ドアの開閉以外にも、鍵、人感、温度、湿度といったものを検知するセンサーも作っているというのだ。

それ以外にも、API経由でとった情報にもとづいて家電をコントロールし、音声コマンドでもライトをオン・オフするということも考えているということだ。

参考:BOCCO

−試作品で着想の面白さが披露されたモノ

ドローン飛行プログラムの活用方法 石射氏@フォーク

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フォーク 石射氏

今回は、ドローンを制御するプログラムを作ってみた。

なぜ、ドローンを制御しようと思ったかというと、プログラミングの必修化、オンライン学習が増加しているという状況が世界にはある。

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海外では、Tickleというものを使ってドローンを簡単にプログラミングができて楽しめることがすごいと感じたことから、IoTのいいところは、作ったものがリアルな体験と直結しやすい、モチベーションに結びつくと思ったことからだ。

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今後、Edisonをつかって、子供がよくやる、飛行機の真似をして、ブーンとやるとドローンも傾くというようなことを実現したいと思っている。

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左手の基盤を傾けると、ドローンも傾くというデモ

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参考:4009.jpというサイトで作ったものを発表しているので他の作っているモノも見て欲しい。

 

 

IoTで組織内の作業効率を上げる方法 山田氏@イノベーター・ジャパン

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イノベーター・ジャパン 山田氏

23分15秒ってなにかわかりますか?

これは、一度中断した作業に戻るときの平均時間だそうだ。つまり、3回話しかけられると1時間無駄になる。

現在、山田氏の所属する会社では、irucaというサービスで、組織内の状況がわかるようになっているのだが、実際は、テンパってますといっても、話しかけられるという実態がある。

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そこで、Philips hueと、Raspberry Piをつかって解決したというのだ。

Raspberry Piがirucaのステータスをとって、hueの色を変えるということを行った。

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irucaが導入されてても、見ていない人にとっては、その人がどういう状態かわからない。そこで、irucaをhueとつなぐことで状況の可視化が実現。近くでランプの色を見れば一目瞭然ということになるのだ。

自分の状況を、可視化する仕組みにしたことで周りの人にも自分の状況をわかってもらうという仕組みを実現できるということだ。

 

おばあちゃんの緑茶缶IoT 中島氏@某SIer

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中島氏

中島氏は、おばあちゃんには、無条件の愛を感じる。だからおばあちゃんに役立つものを作りたいと思ったということだ。

別々に住むおばあちゃんとの接点を持ちたいという考え方だ。

一方で、おばあちゃんは音声でならやりとりできるがテキストでのコミュニケーションはできない。また、自分はテキストという入力はできるが、仕事中うに電話はできない。この緑茶缶は、この差を埋めることがやりたいというところから端をはっしたというのだ。

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そこで、緑茶缶。緑茶缶を開けるのをきっかけにこのコミュニケーションが始まる。

具体的には、蓋を開けるとSLACKにメッセージが飛ぶ、テキストでおいしいですか?と書くと、緑茶間がおいしいよ。というものだ。

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SLACKに書いたテキストをお茶の缶がおばあちゃんに語り掛けている様子。
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おばあちゃんの言葉がテキストに変換されてSLACKに表示されている模様

TIセンサーや、HubotがSlackにアクセスする。Juliusを使って音声認識をしているということだ。

 

画像認識技術をつかった、様々な取り組み ishizaki氏

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Ishizaki氏 様々なハッカソンイベントで賞を総なめしているツワモノ

「手のひらメッセージ」は盲ろう者に対して、ITの技術で実現できるか?を試してみたものだ。

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ラインなどのテキストや、手書き文字を自動変換することに成功した。

 

「デスクチェッカー」散らかった机を使う人は創造性が高いという考えから、机の整頓レベルをかえることで生産性をあげる。
机の汚れ具合で測定するモノだ。

「居眠りチェッカー」ナルコレプシーという睡眠障害を早期発見する。など、いろんなものを作っている。

「幼稚園の児童のうつ伏せチェッカー」は、幼稚園児がうつ伏せにったことをすぐにわかるようなモノで、すでに幼稚園への導入を検討しているということだ。

 

BLE搭載小型マイコン GR・CARRYを使ったジェスチャーリモコンの作成 登尾徳誠氏@ニャンパス

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ニャンパス 登尾氏

GR-CARRYというルネサス製のチップをつかって、ジェスチャーで家電をコントロールするものを作ったということだ。

このチップは、加速度をとれるのだが、それだけではジェスチャーを認識するのは難しい。

そこで、機械学習を使ってジェスチャー認識を行った。

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縦に振ると、オン、横に振ると、オフとなる。scikit-learnを使い、機械学習を行ったとのこと。

今後は、BLEで操作したりしたいと展望をのべた。

 

Rasp Mirror 五十嵐あや氏

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五十嵐あや氏

鏡とラズベリーパイをあわせて、RaspMirrorというものを作った。

これは、鏡がディスプレイのようになって文字などが表示されるというのだ。女性にとっては朝の忙しいときにいろんな情報が表示される鏡は使い勝手も良いと言えるだろう。

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鏡に文字が表示されている。かっこいい。

仕組みとしては、マジックミラーの考え方を使って実現したというのだ。

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こらからは、光センサに使ったON・OFFを自動化したい。歯ブラシをつかったコントローラを作成したり、歯を磨けば磨くほど画面が変わるといったようなことも実現したいと述べた。

 

 

−試してみた、HowToもの

電池ボックス作った話 まろC氏@LIG

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LIG まろC氏

電気のわからないエンジニアが Intel Edisonに電池で外部電源接続するものを作ったという発表だった。

Intel Edisonに必要な電力は7V-15v、電池ボックス、カプラー、ケーブルが必要だということだ。

カプラー側とEdisonをつなぎ、電池ボックスにいれてからつなげる。

これで電気がついた!ということだ。まずはじめにIoTに取り組むときはこういった回路をつないでいくことから始めるものだろう。

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半田付けが好きになった話 川野氏@テクニカルロックスターズ

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テクニカルロックスターズ 川野氏

川野氏はJavascriptで書けるIoTのバックエンドのシステムである、Milkcocoa というサービスをやっていることで有名だ。

とあるイベントで、半田付けをする必要に迫られ、主催者がわからないのはどうかと思い、実際に半田付けを体験したときの気をつける点が披露された。

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これからのIoTはグラフ化じゃないだろうか のびすけ氏@LIG

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LIG のびすけ氏

これからはIoTのデータの可視化していくのか?ということが重要になると考えるが、アウトプットをビジュアライズするのは案外難しい。

第六回で、心コンパスを使って会場のHueの色をかえるのは盛り上がったが、データの統計情報を図をつかった可視化は難しいと感じたという。

それで、freeboardというのがあることを紹介した。

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freeboardは、PubNubやDweet.ioといったBaaSと連携している。

フルスクラッチだと図のくらいの量のことをやらないといけない。

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ところが、うまくウェブサービスを使うと簡略化されていく。

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IoTは領域が広いから、気持ちや実装箇所が発散しがちだ。

それで、外部サービスもうまく使って、実現したいことに集中したほうが良いと述べ、会を締めくくった。

 

興味深い着想をしているモノが多く、ぜひ個別にお話を伺いたいとおもった。

今後、追跡取材を進めたい。

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