東芝、ウェアラブル端末向けプロセッサApP LiteファミリーICを量産開始

東芝デバイス&ストレージ株式会社は、IoTやウェアラブル端末に必要なインタフェースや機能を1パッケージ化したアプリケーションプロセッサApP Liteファミリーの新製品として、低消費電力で多彩なグラフィック表示を実現する「TZ1201XBG」の量産を開始した。

同製品には、コンパクトなグラフィックスエンジンと演算処理能力の高い32-bit ARM Cortex-M4F RISCプロセッサが搭載され、標準動作時に最大96MHz、オーバードライブ時に最大120MHzで動作することが可能だという。また、電力管理技術を内蔵し、約70uA/MHzの低アクティブ電流で動作。ユーザーアプリケーションから消費電力管理を行うことで、350mAhのバッテリーを搭載した端末に時計を表示し、秒針を表示した場合は約1カ月、秒針を表示させない場合は約2カ月の連続動作が可能。

2.2MBの高速なSRAMとLCDコントローラ、同製品専用の2Dグラフィックスエンジンを搭載することで、アルファ・ブレンディング(※1)、描画、回転、テクスチャー(※2)、リサイズ等のスムーズな描画が可能で、HVGAディスプレー(480×320ピクセル)では30fps、QVGAディスプレー(320×240ピクセル)では60fpsで表示することができるという。

さらに、高精度24ビットΔΣADCとアナログフロントエンド回路(AFE)の組み合わせにより、微細な信号をダイレクトセンシングすることが可能。各種フィルタリングをソフトウェアで実行することで、スペースと消費電力を節約することができるとしている。

加えて、ウェアラブル端末に必要な活動量や動作などを測定、検出するセンサや周辺部品を接続するために、GPIO、USB、UART、SPI、I2C等の多彩なインタフェースを備えている。その他、同製品は音声コマンドを検出するボイストリガや音楽再生等のミドルウェアを実行するために十分な機能、性能を提供可能で、ユーザエクスペリエンスの実現に貢献するという。

主な特長は以下の通り。

  • 低消費電力
    ・70uA/MHzの低アクティブ電流で動作
  • 2D グラフィックスエンジンを搭載
  • 高精度のアナログフロントエンド回路(AFE)を搭載
    ・電圧/電流/インピーダンスを最大4チャネルで任意に組み合わせてマルチセンシングが可能
    ・計装アンプ、トランスインピーダンスアンプ、PGA(Programmable Gain Amplifier)、オペアンプ、DACを搭載し、外付け部品をほとんど追加することなく、様々なセンサの信号出力を直接測定することが可能
    ・有効ビット数は最高で22ビットを実現し、脈波や筋電位などの10uV程度の微弱な生体信号を計測可能
  • 外部センサや周辺端末との接続用に多彩な入出力インタフェースをサポート

※1 コンピュータグラフィックスの描画技法の一種で、ある画像にアルファ値を掛け合わせることで半透明な画像を重ねる技法のこと。
※2 グラフィックス・ソフトなどで使う、物体の表面や質感を表現するための地紋やパターン、または画像のこと。

【関連リンク】
東芝デバイス&ストレージ(Toshiba Electronic Devices and Storage)

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