株式会社タカラトミーは、小型AIロボット「COZMO(コズモ)」(以下、COZMO)を2017年9月23日より全国の玩具専門店、百貨店・量販店の玩具売場、インターネットショップ、タカラトミー公式ショッピングサイト「タカラトミーモール」等で発売すると発表した。希望小売価格は26,980円(税抜き)。
COZMOは、AI (人工知能)が搭載されており、その場の環境を見て自分で状況を判断し、感情を豊かに表現する小型ロボットだ。まるでパーソナリティー(人格)を持っているかのように、喜怒哀楽などの感情をしぐさや声、表情、動きを組み合わせた1,000を超えるパターンで表現し、人と自然なコミュニケーションを取ることができるという。
COZMOは2016年10月に米国で「Anki(アンキ社)」より発売され、NPDデータによるとクリスマス商戦期において高価格帯玩具の中で2番目に売れた商品だったという。また、「トイオブザイヤー2017」(米国)で「イノベイティブトイオブザイヤー」のファイナリストにもノミネートされるなど注目を集めていた。
タカラトミーは、COZMOを創り出している要素として、以下の4つをあげている。
- VISION(ビジョン)&SENSING(センシング):外界の認知と感知
人の顔や物を認識する。また、自分の動きや傾きを感知する。 - ANIMATRONICS(アニマトロニクス):アニマトロニクスの技術
映画のキャラクターのような感情を、顔の表情・声・音・動きで表現する。 - AI:人工知能
人工知能を搭載しており、環境を認識して適切な感情を表現し、行動する。 - INTERACTIVE(インタラクティブ) CONTENT(コンテンツ):相互コミュニケーションの遊び
ゲーム、探検モード、プログラミング機能など、様々な機能をもつ。
COZMOは手のひらに乗せられるほど小型でありながら、360個のパーツと160万行以上のプログラミングで構成され、遊びの最中に流れるBGMは、オーケストラで収録した40分以上のオリジナル音源が使用されているという。
COZMOの使用方法は以下の通り。
- 充電ドックでCOZMOを充電する。約20分の充電で、約80分遊ぶことができる。
- スマートフォンやタブレットなどにダウンロードしておいたアプリを立ち上げCOZMO本体と接続すると、COZMOが起きて充電ドックから出てくる。
- COZMOは本体下部の側面にある2つのタイヤを使って移動し、液晶ディスプレイを搭載した顔と上下に稼働するアームを使ったしぐさで、1,000種類以上の感情を豊かに表現する。
遊び方としては、「気ままな動きを楽しむ」方法と「遊びのコンテンツで楽しむ」方法があるという。
「気ままな動きを楽しむ」方法では、起動するとCOZMOは自由に動き回り、覚えている人の顔を認識して名前を呼んだり、指にじゃれてきたり、パワーキューブで気ままに遊んだりするほか、しばらく放っておくと遊びに誘ってくるという。
「遊びのコンテンツで楽しむ」方法では、アプリに(1)「しぐさコンテンツ」と(2)「ゲームコンテンツ」があり、それらのコンテンツで遊んでいる時もCOZMOは周りの状況を自ら判断するとともに、様々な感情を表現する。それぞれのコンテンツは遊べば遊ぶほどできることが増えていくという。
- しぐさコンテンツ
COZMOに“しぐさ”を指示して遊ぶモード。「パワーキューブを持ち上げる」「パワーキューブを積み上げる」「グータッチ」などをしてCOZMOと遊ぶことができる。 -
ゲ―ムコンテンツ
COZMOと一緒にゲームで遊ぶことができる。直感的に動きや表情などCOZMOの行動をプログラミングすることができる「コードラボ」や、COZMOやパワーキューブを使って遊ぶことができる様々なゲームがある。
「ゲームコンテンツ」の例については以下の通り。
- コードラボ:直感的な操作で、COZMOの行動をプログラミングすることができる。
- ミートコズモ:最大10人までユーザーの顔を登録できる。覚えた顔を見つけると名前を呼んでくれる。
- クイックタップ:キューブの色が同じ色に光ったときに、COZMOとどちらが早くタップできるか勝負する。
- キープアウェイ: COZMOにキューブを触られないように遊ぶ。
- メモリーマッチ:キューブの光るパターンをCOZMOと交互に覚えて再現する。
- エクスプローラー:COZMOを操作し、COZMOの目線から見た世界を探検して楽しむことができる。キューブを見つけたり、人とペットを識別することもできる。
- トークコズモ:COZMOに喋ってほしいことをテキスト入力すると、COZMOがその通りに話してくれる。

【関連リンク】
・タカラトミー公式ショッピングサイト「タカラトミーモール」
・タカラトミー(TAKARA TOMY)
・アンキ(Anki)
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技術・科学系ライター。修士(応用化学)。石油メーカー勤務を経て、2017年よりライターとして活動。科学雑誌などにも寄稿している。