株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)は、AIの開発を効率的に行うAI開発基盤を実用化した。同基盤は、ディープラーニングによるAIの開発時間を削減することで、様々な法人企業のビジネスに合わせたAIをドコモが短期間に開発することが可能になるという。
従来のAI開発においては、高精度なAIを実現するために、開発者は学習条件を変えながら繰り返しAIを開発する必要があり、開発時間が長くなる要因となっていた。しかし、同基盤では複数の学習条件のAIを同時に学習できるため、AIの開発時間の削減が見込まれるという。
また、同基盤は複数台の開発サーバーで構成され、それらを自動で一括管理、制御できる機能を持つため、開発サーバー利用の効率を高め、短期間でのAI開発が可能だという。今後、より開発時間を短縮するために、開発サーバーの台数増加を順次進めていくとした。現在はAIのメニューとして、画像解析AIが公開されているが、今後は、位置情報解析AIや言語解析AIなど、NTTグループのAI「corevo」を構成するAI開発を行う予定としている。
同基盤を用いて開発されたAIの実用化例として、ファッション、料理、観光名所など1,600種類以上の画像を学習させた画像解析AIを、docomo Developer support(※)において公開。同AIを活用し、SNSの投稿写真に何が写っているのかをAIが識別し、自社・他社の商品やサービスの消費動向やSNS上のトレンドを「見える化」するサービスを、同基盤で開発したAIのファーストユーザーである株式会社ジャパン・カレントより提供される。
- 従来方法
開発サーバーは、個々で制御するため、法人毎に占有される
- 同基盤利用時
開発サーバーを一括で管理、制御するため効率的に学習処理を実行できる
※docomo Developer supportは、ドコモの研究開発により作り上げてきたテクノロジーをAPIとして提供するサービス。
【関連リンク】
・NTTドコモ(NTT docomo)
・ジャパン・カレント(Japan Current)
無料メルマガ会員に登録しませんか?

IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。