NVIDIA、SIGGRAPHの参加者が、仮想現実 (VR) と現実世界でIsaacのトレーニングを受けたロボットとドミノで対戦

コンピューターは、チェスで人間に勝つことができ、人間を上回る精度で画像を分類できる。そんな現在、NVIDIA は、日々の生活で私たちと安全に交流できるほどスマートなマシンを作成する方法を示す。

ロサンゼルスで今週開催されるSIGGRAPH 2017プロフェショナルグラフィックスカンファレンスで、NVIDIAは参加者にドミノの試合を挑む。参加者がロボットとテーブルを挟んで座り、順番にドミノを置いていく。

同社は、決して負けないロボットを作成するつもりはないという。

この展示の目的は、NVIDIA Isaac ラボのロボットシミュレーターでトレーニングを受けたロボットであるIsaacの最初のハンズオンデモで、シミュレーション (およびVR) により、人間と交流するきわめて繊細なタスクをロボットが学習できるようにする方法を示すことだ。

コップにコーヒーを注ぎ、高齢者を介護し、手術を行い、ドミノゲームを遊ぶといったスキルは、人口が70 億人を超える世界の日々の生活で、ロボットを活用するために不可欠だという。

このようなスキルは繊細すぎるため、プログラマーが1行ずつコードを入力することによって教えることはできない。SIGGRAPHでのNVIDIA のデモでは、AI を利用してこれを実現する方法を示す。

Isaac と Project Holodeckのハンズオンデモ

NVIDIA のデモでは、GPU テクノロジカンファレンスで今年発表した次の2つのテクノロジを実際に体験できる。

NVIDIA Isaacは、Isaac ラボと呼ばれる強力なシミュレーション環境を使用してトレーニングされた AI 対応ロボットだ。

Project Holodeck (協働的で物理的に正確な VR 環境) によって、人間は、シミュレーション環境に入り、現実世界と同様に VR 環境でロボットと交流できる。

次の2つの方法で Isaac と交流することにより、上記の2つのテクノロジがどのように連携するかを知ることができる。参加者は、現実世界の展示フロアで Isaac と対戦できる。また、VR ヘッドセットを付けて、Project Holodeckを通じてシミュレーション環境に入ることもできる。

人間の存在を感知して反応し、ゲームの状況を識別し、ゲームのルールを理解し、選択する牌とその配置方法を決定するやり方をロボットに教えるため、ディープラーニングとコンピュータービジョンを組み合わせた。

Isaac がゲームを理解するだけでなく、人間と交流するときにその知識を活用する方法を理解するよう支援するため、1 組のニューラルネットワークが重要な役割を果たす。

1 つ目のニューラルネットワークにより、分類手法を利用して、キャプチャーされたドミノ牌の画像に基づいてゲームの状態が識別される。このニューラルネットワークは、ルールに従ってゲームでのさまざまな牌の移動を決定する。

次に、そのデータは別のニューラルネットワークに転送される。このニューラルネットワークでは、強化学習を利用して、選択する牌とその配置方法が決定される。

Isaac ラボ環境でトレーニングが完了すると、物理領域と仮想領域間で、その知識を展開および移行することができる。

シミュレートされた世界でロボットを開発し、トレーニングしてから、Project Holodeckのような VR 環境でロボットと共に作業することによって、研究者は、より安全、迅速で、コスト効率の高い方法で現実世界にロボットを配備できる。

Project Holodeckの体験

Holodeckは、協働的な VR スペースで、ロボットだけでなく、大きくて複雑で、写真のようにリアルなモデルと協力し、可視化し、交流することを望むゲーム開発者、コンテンツ作成者、デザイナーにとって理想的なプラットフォームだ。

NVIDIA Project Holodeck とは、きわめてリアルなマルチユーザー VR 環境だ。これを利用すると、開発者は、高品質なモデルを簡単にインポートして交流することができる。また、ロボットやテスト方法の反復処理と調整を行うこともできる。

Isaac に加えて、NVIDIA は、SIGGRAPHの最初のハンズオンデモで、Holodeck内のKoenigsegg Regera スーパーカーも展示している。Koenigsegg 仮想自動車モデルは、5,000万個を超えるポリゴンによって表現されている。

展示会の参加者は、モデルの色を変更したり、隠れた部品を表示するためにクリッピング範囲を適用したり、複雑な部品を可視化するためにモデルをビジュアルに展開したりできる。

この体験は非常に協働的であり、物理的に離れた部屋にいる参加者が、共有仮想スペースで互いに他の参加者を見て、対話する。

Holodeck早期アクセスベータプログラムは、2017 年 9 月に提供される予定だ。

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