AIoT のパワーを解き放て―― AIとIoTを統合したAIoTを今すぐ導入すべき理由とは?

OKI、映像圧縮化技術と画像センシング技術を搭載した映像IoTシステム「AISION(アイシオン)」を販売開始

OKIは、H.264(※1)符号化形式の高画質映像データを最大1/10に圧縮する映像配信の効率化技術と、AIを活用した顔認識、物体認識などの画像センシング技術を搭載した映像IoTシステム「AISION(アイシオン)」を本年10月2日より販売する。

ネットワークカメラの高精細化・低価格化にともない、鮮明な映像データを活用したトラブル発生時の原因究明およびマーケティング分析などを目的とした映像ビッグデータ解析ソリューションへの期待が広がりつつある。

しかし、鮮明な映像データの伝送や長期保存はデータの肥大化にともなうストレージや通信コストの増大に加え、センターサーバーに送り分析処理をする場合サーバーへの負荷が集中するため、導入システムが高額となり、その管理コストもかさむなどの課題があるのが現状だ。

そこで「AISION」は、映像データの符号化形式、解像度、フレームレートを変更せず、画質は劣化させない高品質の映像のまま映像データを最大約1/10に圧縮できる技術を開発し、中核となる「映像IoT-GW」に映像圧縮モジュールとして搭載。

これにより、ストレージ量も伝送時のネットワーク帯域も最大約1/10と軽減され、映像品質を維持したままランニングコストの大幅削減を実現。複数の店舗・事業所・オフィスなど、ネットワーク経由でセンター集中管理・分析をするネットワーク型の映像IoTシステムとして、低コストでの導入が可能だ。

また、「映像IoT-GW」に画像センシングモジュールを搭載することで、ネットワークエッジでの画像認識や解析処理による機能分散が可能となる。

今後OKIは「AISION」の中核となる「映像IoT-GW」のモバイル回線対応などを図ることにより、社会インフラや建設現場などへの適用範囲を拡大し、多方面にわたり映像IoTサービスによる映像ビッグデータ解析ソリューションを提供していく意向だ。

OKI、映像圧縮化技術と画像センシング技術を搭載した映像IoTシステム「AISION(アイシオン)」を販売開始
「AISION」の中核となる「映像IoT-GW」

「AISION」のベーシックモデル構成は、映像IoT-GW(映像圧縮モジュール搭載)1台、ネットワークカメラ4台、PoE(※2)スイッチ1台、映像サーバー1台。活用分野としては、以下が想定される。

  1. 映像監視:映像圧縮により管理コストを抑えたシステムやモバイル回線を用いたシステムなど、様々な映像監視システムが提供可能。
  2. 防犯・レジ混雑予測:店舗内を映像監視するとともに、店舗内の顧客数から混雑状況を把握、さらに顧客の動線を解析することでレジ混雑を予測し対応するなど顧客サービスの向上に活用できる。
  3. 来店検出・客層分析:店舗の来店者数や顧客の属性(男女・年齢など)の客層を分析したマーケティング、また登録した優良顧客の来店を通知するなど顧客対応満足度向上に活用できる。
  4. 侵入検知・エリア監視:建設現場でのクレーン作業中などの危険作業エリアに人が侵入した場合に警報通知するなど、作業現場の安心安全向上に活用できる。
  5. 道路逆走検知:道路の混雑状況を把握するとともに、逆走する車両を検知し事故を未然に防止。

※1 H.264:
ITU-Tで規格化された映像符号化方式。DVDや地上デジタルテレビ放送に採用されたMPEG-2の2倍以上の圧縮効率があるといわれ、Blu-ray Disc規格では映像符号化方式の一つとして採用されている。
※2 PoE:
イーサネットの配線で利用されるケーブルを通じて電力を供給する技術。 主に電力供給の困難な場所に設置されたWebカメラ、スイッチングハブ、無線LANアクセスポイント、IP電話機などで利用される。

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沖電気(OKI)

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