三菱電機、自動運転技術搭載車「xAUTO」の実証実験を高速道路で実施

三菱電機株式会社は、2016年5月から実施している「自律型走行技術」と「インフラ型走行技術」を組み合わせた自動運転技術を搭載した実証実験車「xAUTO(エックスオート)」の高速道路での実証実験について、概要と進捗を発表した。

同社はこれまで、前方および後側方を監視するミリ波レーダ、前方監視カメラなどの周辺センシング技術を高度に組み合わせた「自律型走行技術」を開発してきた。これに加え、本年9月19日より準天頂衛星システムからのセンチメータ級測位補強サービス(以下、CLAS)信号と高精度3次元地図を組合せた「インフラ型走行技術」を開発している。

※CLAS信号を用いた実証実験の詳細についてはこちらの記事を参照。

「自律型走行技術」と「インフラ型走行技術」の組合せによる自動運転では、山陽自動車道(神戸JCT~赤穂IC)、道央自動車道(士別剣淵IC~深川IC)において300時間を超える実証走行を行った(CLAS 信号は準天頂衛星システムからの配信前のため、模擬信号を用いて実施)。

この結果、実際の様々な道路環境や濃霧や雪道など視認性が悪い環境下においても、自動運転が実用可能なことが確認された。

CLAS信号を用いた実証実験においても、これまでの実証走行と同様、実用可能レベルにあることをが確認された。

トンネルなどCLAS信号が受信困難な状態でも、車両の走行情報や前方監視カメラなどの周辺センシングからリアルタイムで自車位置を認識する高精度位置把握技術により、「インフラ型走行技術」での自動運転が実用可能であることが確認されたという。

同社は今後、準天頂衛星システムがカバーしない地域での測位補強サービスについては、CLAS信号と互換性のあるセンチメータ級高精度測位補強サービスの世界配信網を、同社が出資するドイツSapcorda社を通じて構築を目指していく方針だ。

また、高精度3次元地図をダイナミックマップ基盤株式会社やオランダのHERE社などと連携し、ニーズに応じて組み合わせていく。その上で、「自律型走行技術」と「インフラ型走行技術」の組合せによる安全性と快適性を両立した自動運転の実現に向けて、欧州・北米でも実証実験を重ねていくという。

「自律型走行技術」においては、前方および後側方を監視するミリ波レーダと前方監視カメラをさらに高度に組み合わせることで、高速道路・自動車専用道路だけではなく、一般道の交差点での衝突回避についても実現を目指す。前方監視カメラは、イスラエルMobileye社の画像処理チップを搭載し試験評価を進めている。

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三菱電機(Mitsubishi Electric)

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