KTCとウエストユニティスが共同開発、工具・ウェアラブル端末を作業トレーサビリティシステムで連携し、モノとヒトの作業をつなぐIoT環境

作業工具メーカーの京都機械工具株式会社(以下、KTC)は、ウエストユニティス株式会社との共同開発プロジェクト体制で「次世代トレーサビリティシステム」を開発している。

今回、KTCならびにウエストユニティスは、同システムの核となる「次世代デジタルトレーサビリティツール」「ウェアラブル端末」「作業支援ソフトウェア」をリリースすると発表した。

KTCは、ウエストユニティスとの共同開発プロジェクト体制で「次世代トレーサビリティシステム」の開発を行っており、この取り組みは経済産業省の平成27年度戦略的基盤技術高度化支援事業(通称:サポイン事業)に採択されている。

KTCとウエストユニティスが共同開発、工具・ウェアラブル端末を作業トレーサビリティシステムで連携し、モノとヒトの作業をつなぐIoT環境

近年、自動車や家電製品などの製造工程では機械化・自動化が進み、ロボットなどの自動化装置が利用されるケースが増えてきた。その一方で、航空機・鉄道車両・工作機械など受注生産品の製造では、多くの工程が人間の手作業や判断に任せられているのが現状だ。

また、完成製品や生産設備の保守作業に関しても、”技能工の技”や”感覚”に頼る部分が大きく、作業場所・締結部位の特定、作業証跡記録、作業方法の適正検証などの作業でヒューマンエラーが発生する可能性などの課題が残っている。

このような課題の解決を目指し、KTCは作業時のボルト締結トルクをデジタル測定し、その値をパソコンへ転送できるデジタルトルクツール「デジラチェ[メモルク]」を2012年に商品化した。収集されたデータにより作業進捗管理が可能になり、作業の信頼性向上とデータ処理の効率化を実現した。

つまり、工具にトレーサビリティという新たな価値を提供したのだ。

KTCとウエストユニティスが共同開発、工具・ウェアラブル端末を作業トレーサビリティシステムで連携し、モノとヒトの作業をつなぐIoT環境
デジタル測定工具「デジラチェ[メモルク]」とウェアラブル端末「InfoLinker」

さらには、「通信機能を有するデジタル測定工具」とタブレットPC、携行可能なスマートグラス・カメラ・マイクなどの「ウェアラブル端末」を「作業支援ソフトウェア」により連携、統合するシステム開発を行ってきた。

同システムにより、遠隔地からのリアルタイムな作業モニタリングの実現など、モノとヒトの作業をつなぐIoT環境の構築が期待される。

共同開発を行うウエストユニティスが「ウェアラブル端末」と「作業支援ソフトウェア」を開発。KTCは「デジタル測定工具」の開発をすすめ、近日、新たな次世代デジタルトレーサビリティツールを発表する予定だという。

KTCとウエストユニティスが共同開発、工具・ウェアラブル端末を作業トレーサビリティシステムで連携し、モノとヒトの作業をつなぐIoT環境
次世代トレーサビリティシステムのイメージ図

【関連リンク】
京都機械工具(KTC)
ウエストユニティス(WESTUNITIS)

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