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日立、IoTプラットフォームLumada 2.0/Jサービススタックを国内向けに提供開始

株式会社日立製作所は、グローバル統一のIoTプラットフォーム「Lumada」(以下、Lumada)のアーキテクチャーを基に国内外で開発したソフトウェア群と、ソフトウェア群を組み合わせたデータ利活用システムの開発やデータ運用を支援するサービス、SaaSビジネス基盤などを「Lumada 2.0/Jサービススタック」として体系化し、本年10月25日から国内向けに提供を開始すると発表した。

このサービスにより、これまで以上に迅速かつ容易なIoTシステムの立ち上げや、柔軟なシステム拡張による仮説検証環境から本番環境へのスムーズな移行が可能になるほか、迅速な新サービスの創出も支援できるという。

概要

近年、デジタライゼーションが進展し、市場変化のスピードや複雑さが増す中、IoTやデジタル技術を活用したデータに基づく適切な経営判断を迅速に行うことが求められている。

そのような中、日立は2016年5月にOT(Operational Technology:制御・運用技術)とITの融合により、IoT関連ソリューションの開発と容易なカスタマイズを可能とするLumadaを提供開始した。

これまでに、国内外の顧客やパートナーとの協創活動により、製造・流通分野をはじめとして電力、交通などの幅広い分野でユースケースを積み上げてきた。

そして、2017年9月には、Lumadaのアーキテクチャーを基に、アセットアバター(※1)を特長とするソフトウェア群としてLumada 2.0を開発し、各国・地域の市場ニーズにあわせて順次展開していくことを発表した。

日本市場では、まずデータの収集や可視化などからIoT活用をスモールスタートし、生産性や売上の向上などの効果を見ながら、それにあわせてシステムの機能や規模を拡張していくことが求められている。

このようなニーズを受け、国内ではLumada 2.0に、国内で開発した拡張性に優れたソフトウェアを加え、サービスと組み合わせて提供することで顧客のデータ利活用を促進する意向だ。

日立、IoTプラットフォームLumada 2.0/Jサービススタックを国内向けに提供開始

「Lumada 2.0/Jサービススタック」は、「OTデータ収集基盤」や、イベント駆動型フレームワーク「Hitachi Application Framework/Event Driven Computing(以下、HAF/EDC)」、データ統合・分析基盤「Pentahoソフトウェア」などを含めた国内向けのLumada 2.0/Jソフトウェアと、これらのソフトウェアを用いたデータ利活用システムの開発・導入・運用を支援するデータ・レバレッジ・サービス、SaaSビジネス基盤などから構成される。

※1 アセットアバター:
企業や工場のアセットの状態をデジタル上に再現し、生産設備の故障などを予測する機能であり、デジタルツインと呼ばれるコンセプトに基づくもの(NASA(米国航空宇宙局)が次世代航空機開発において提唱)

「Lumada 2.0/Jサービススタック」の特長

1. 迅速かつ容易なIoTシステムの立ち上げ

データ・レバレッジ・サービスにより、これまで多大な時間を要していた顧客のデータ収集・加工処理などの工程をパターン化することで効率的なシステム開発が可能となり、迅速なIoTシステムの立ち上げを支援する。

また、コンポーザブルなサービススタックを提供することにより、既存システムへのアドオンも容易なため、顧客の既存資産を継続活用しながら新しい事業価値を迅速に提供する。さらに、コーディングせずにアプリケーション開発やカスタマイズが可能となるNode-RED(※2)ベースのPoC向け開発環境を実現し、今後、大幅な開発期間の短縮が期待できるという。

2. 本番環境に耐えうる拡張性

HAF/EDCにより、リソースが空いているサーバで自動負荷分散処理することができるため、IoT接続機器から発生する大量データを短時間で処理できる。

さらに、データ規模拡大時には、サーバを追加するだけでクラスタ構成(※3)を自動的に拡張できるため、サービスを止めることなくシステム拡張が可能であり、仮説検証環境から本番環境へのスムーズな移行を支援する。

3. 迅速な新サービスの創出と運用をサポート

日立がこれまで培ってきたノウハウを活用したSaaSビジネス基盤により、ユーザー認証や課金管理、アプリ監視などサービスビジネスに共通的に必要となる機能を提供し、迅速な新サービスの創出や運用をサポートする。

※2 Node-RED:
IBMが開発し、2016年10月にJS Foundation(オープンソースに関するさまざまな活動を支援するための非営利団体Linux Foundationのプロジェクト)に寄贈されたコーディングレスプログラミング。小さなサービスの組み合わせにより単一のアプリケーションを開発するマイクロサービスアプローチにより、ビジネス変化に応じた柔軟なシステムの開発と変更に対応。
※3 クラスタ構成:
複数のサーバを一つの大きなサーバとして利用できるように接続したシステム構成のこと。通常は特別なソフトウェア・ハードウェアが必要になるが、「HAF/EDC」では接続機能を標準提供。

【関連リンク】
日立(HITACHI)

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