デンソー、安全柵を必要としない人協働ロボット「COBOTTA」の受注を開始

株式会社デンソーウェーブと株式会社デンソーは、人協働ロボット「COBOTTA(コボッタ)」(COllaboration roBOT Technology Arm)を共同開発し、2017年11月29日(水)から受注を開始すると発表した。出荷開始日は2018年2月頃を予定している。

COBOTTAは、安全柵を必要としない人協働ロボットとして、本質安全と機能安全の両面からアプローチし、安全性を担保するという。また、コントローラーを内蔵しながらも重量は約4kgと軽量で、手軽に持ち運びできる小型・軽量ボディが特長。

また、セットアップが簡単、直感的に操作ができるGUIによって、短時間で作業を自動化することができるという。

COBOTTAは、簡単な組み付け作業や仕分け作業、検査といった労働集約型の小さな作業を行うのに適している。急な生産品目の変更や増産対応などで人の手が足りなくなった時、人の隣にCOBOTTAを配置して仕事を手伝ってもらうなど、同製品を導入することでフレキシブルに生産ラインを構築することが可能になるという。

同社は、1967年に、自社工場における自動車部品製造の生産性向上を目的にデンソーロボットを開発した。デンソーロボットは、自動車部品や電気電子分野の他、現在では医薬、食品分野など、多方面で導入されているが、ロボット導入の複雑さからまだ自動化が進んでいない新しい領域に対しても、誰でも簡単に使用できるロボットの導入を検討していたという。

COBOTTAは、内蔵コントローラーを開放し、COBOTTAの制御用APIを公開しているため、クリエーターが自由な開発環境でオリジナルのアプリケーションを開発できる。世界中のクリエーターによる自由なアイデアと共にCOBOTTAの可能性を広げ、新たな領域における自動化を進め、人にやさしい社会をつくっていきたいと同社は考えているという。

製品の特長は以下のとおりだ。

  • あんしんの安全設計:
    安全柵が不要な人協働ロボット。挟み込みを防ぐユニークなアーム構造と、鋭利な部分がない外観。また、6つの可動部位に内蔵したセンサーが、速度とトルクを常に監視し、機能面での安全性も担保(第三者認証機関による認証取得予定)。
  • どこでも使えるポータブル性:
    手軽に持ち運びできる約4kgの質量に、500gの可搬質量を備える。また、コントローラー一体式で、省配線であることに加え、他のデバイスとの統合制御も可能。ORiN標準搭載。
  • だれでも使えるかんたん操作:
    ダイレクトティーチング機能に加え、直感的に操作できるGUIで、プログラミングも簡単。オプションのカメラを装着させることで、カメラによる教示も可能。
  • プロにも応えるオープンプラットフォーム:
    内蔵コントローラーを開放し、COBOTTAの制御用APIを公開しているため、クリエーターが自由な開発環境でオリジナルのアプリケーションを開発できる(OSS版)。

【関連リンク】
デンソーウェーブ(DENSO WAVE)
デンソー(DENSO)

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