ユビキタス、セキュアドIoTデバイスソリューション「Ubiquitous Securus」を発表。IoT社会のデータを安全に保護する新しいセキュリティソリューション。

株式会社ユビキタスは、IoT機器(デバイス)に組込まれるデバイス固有の証明書や電子鍵情報などの秘匿データを保護して、セキュアなIoTを実現するセキュアドIoTデバイスソリューション「Ubiquitous Securus(※1)」を11月17日に発表した。

日々様々なIoTデバイスが生み出されており、そこから生まれるデータはこれからの経済活動や社会生活に必須になると考えられている。一方でこれらのデバイスは、多くのセンシティブ情報を含む企業や個人の情報を大量に収集するためにインターネットとの接続が前提とされながら、十分なセキュリティ機能を実装したデバイスは決して多くないのが現状だ。このため、多くのIoT関連企業でデバイスのなりすまし、収集データの漏えい、改ざんなどのリスクが認識され、IoTのセキュリティに注目する機運が急速に高まっている。

ユビキタスでは、IoT機器としてネットワーク対応が進む様々なデバイスに着目し、これまで開発を行ってきたデジタル放送コンテンツを扱う製品や、多数のセキュリティ対応製品へのソフトウェアの実装経験を活かして、今後のIoTデバイスに必要となる秘匿データを管理・保護する仕組みを確立した。

 

セキュアドIoTデバイスソリューション「Ubiquitous Securus」は、デバイス上の秘匿データを管理するソフトウェアと自社のクラウドプラットフォームサービスである「dalchymia(ダルキュミア)※2」と連携してデータを保護する。

セキュリティソフトウェアの提供だけでなく、導入前のコンサルティング、ハードウェアの特長を活かした製品設計、セキュリティソフトウェアのデバイスへの実装支援・受託開発、製造ライン向けのアプリケーション提供、製品出荷後のメンテナンスを含むIoTデバイス向けの総合的なセキュリティソリューションとして提供を行う。

特に半導体などハードウェアに搭載されたセキュリティ機能(IP)を使用した実装に強みを持つが、セキュリティ機能の無いマイコンに対しても、ソフトウェアによる独自の暗号処理を応用したセキュリティ機能で秘匿データを管理して安全に保護する仕組みを提供する。

 

【「Ubiquitous Securus」の特長】

・半導体/ハードウェアのセキュリティIPを利用したセキュリティソフトウェア一式の提供
・IoTデバイスへの導入、企画、開発、製造からメンテナンスまで総合的なソフトウェアとサポートを提供
・異なる半導体に対し上位アプリケーションに影響が少ない設計

 

【提供機能概要】

■暗号・復号機能
AES(※3)暗号・復号機能を提供
(ハードウェア側で該当機能を持っている場合、ハードウェアの機能を利用)

■ハッシュ機能
ハッシュ演算機能およびハッシュベースメッセージ認証機能を提供

■セキュアストレージ機能
デバイス固有の証明書や電子鍵情報などの秘匿データを適切に暗号化してデバイスに保存し、利用するための機能をミドルウェアとして提供

■拡張機能
「Ubiquitous Securus」と上位ミドルウェア及び半導体やデバイスに搭載されているセキュリティ関連機能と連携して、よりセキュアなデータの取り扱いを実現

 

セキュリティ機能の開発は専門的な知識を必要とするが、「Ubiquitous Securus」の活用により、IoTデバイスの秘匿データ管理機能開発に関わる期間及び開発者の負担を大幅に低減できる。また、導入前のコンサルティングから製造後のメンテナンスまでの総合的なサポートにより、短期間でIoTデバイスの製品化が実現できる。

同社は11月17日発表の「Ubiquitous Securus」とIoTクラウドプラットフォーム「dalchymia」と併せて、先般発表した4社共同で事業化を進めるデバイスの機器認証、サービス認証を実現する「セキュアIoTプラットフォーム(※4)」、トレンドマイクロ株式会社との「セキュアなIoTデバイス/クラウドプラットフォームの共同開発(※5)」などを通じて、セキュアなIoTデバイスやクラウドソリューションをワンストップで提供し、事業者がIoTを活用したサービスを安心、安全に実現できる環境を提供していく。

 

※1:“Securus”は、ラテン語で「安心な・安全な」または「確実な」を意味する単語。

※2:「dalchymia」は、ユビキタスによるIoT(Internet of Things)に必要な機能を備えたクラウドベースのプラットフォーム。様々なデバイスや外部サービスから蓄積したデータに対し、ユビキタス社提供のAPIをベースにした各種機能を利用することで、容易にサービスを構築できる。

※3:「AES」とは、現在一般的に使用されている米国国立標準技術研究所(NIST)によって制定された標準暗号化方式。

※4:2015年10月29日報道発表資料
「セキュアIoTプラットフォーム共同事業を開始 ~第1弾として、ソーラーモジュール検査サービスの実現に向け取り組みを本格化~」

※5:2015年11月16日報道発表資料
「トレンドマイクロとユビキタス、IoT向けセキュリティソリューションの共同開発に合意 ~IoTデバイス/クラウドプラットフォームの安全利用を推進~」

 

【関連リンク】
ユビキタス
トレンドマイクロ

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