日立、アナログメーターの自動読み取りサービスを開始

株式会社日立製作所は、株式会社日立システムズと連携し、アナログメーターの自動読み取りにより、製造工場やエネルギー分野などの社会インフラ設備における点検業務を効率化する「メーター自動読み取りサービス」を本年2月1日から販売開始する。

同サービスは、点検データの収集・一元管理や、状態監視・異常発生時の自動通知などにより、点検業務を効率化するサービスだ。日立システムズが保有する全国約300カ所のサービス拠点と連携したサポート体制により、センサーなどの機器設置からシステムの導入・運用、定期・駆けつけ保守までをワンストップで提供する。

日立は、同サービスの導入により、各種設備のアナログメーターの値を自動で測定・収集、可視化し、従来人手で行っていた巡回点検作業の負荷低減や、設備監視作業の容易化を実現し、顧客の設備点検業務の効率化を支援するとしている。

背景

近年、国内の産業・社会インフラにおいては、設備点検員の高齢化、人員の不足、設備の長期運用にともなう停止リスクの高まりや維持コストの増加が課題となっており、設備稼働率の維持・向上は、企業経営に大きく影響を及ぼす。

一方、昨今のIoT技術の発展により生産ラインのデジタル化が進んでいるものの、生産ラインの安定稼働に必要な屋内外の各種設備の監視・点検にあたっては、センサーの設置に伴う設備の一時停止や、電源や通信の確保といった課題により、デジタル化の進展が遅れている。

今回、日立が販売を開始する「メーター自動読み取りサービス」は、アナログメーターの指示値などを容易にデジタル化する新開発の「レトロフィット無線センサー」と、自動で収集したデータの可視化や異常発生時の自動通知を行うことができる「センサーデータ収集・監視システム」を、計測するアナログメーターの数に応じて、フィー型のサービス形態で提供するものだ。

レトロフィット無線センサーは、電池駆動かつ無線通信が可能な独自センサーのため、電源や通信ケーブルの設置が難しい屋外や高所・高低温環境の現場でも導入できるほか、移動に時間を要する遠隔地への巡回点検の作業負荷も軽減する。

また、センサーデータの自動収集により、設備状況の連続監視が低コストで実現できるほか、しきい値監視、傾向監視といった異常値の監視が容易になるという。

なお、電源工事が可能な設備向けには、日立システムズが市販のIPカメラなどを活用したメーターを自動で読み取るサービスを2018年3月から販売開始する予定だ。

「メーター自動読み取りサービス」の特長

同サービスは、アナログメーターなどの現場データをデジタル化する、既存の設備に後付け設置が可能な「レトロフィット無線センサー」、およびセンサーデータを収集・監視するための「センサーデータ収集・監視システム」、さらに機器の設置や定期・駆けつけ保守も含め、システムの導入から運用までを一つのパッケージにした、点検業務を効率化するフィー型のサービスだ。

1. 設備停止不要かつケーブル敷設不要で後付け可能な「レトロフィット無線センサー」

「レトロフィット無線センサー」は、アナログメーターを撮影してセンサー内でAIを応用した画像解析を行い、メーターの指示値をデジタル化することで、無線通信データの軽量化を行うという。この軽量化技術に加えて、日立独自の電源制御技術を適用した省電力設計により、電池による3年間1連続稼働の長期間動作を実証(1日1回計測した場合)しているという。

電池駆動かつ無線通信のため電源や配線工事が不要であるほか、IP652準拠の防じん・防滴・防水設計のため、屋外などシステム化が困難であった現場にも導入可能。設備の一時停止が必要なく既存の設備へ後付け設置が可能なため、顧客の操業に影響を与えることなく導入することができるということだ。

2. データ管理の効率化と異常時対応の迅速化を実現する「センサーデータ収集・監視システム」

「レトロフィット無線センサー」によりデジタル化されたデータを収集・一元管理し、グラフィカルな表示機能により設備状態の時系列変化を、顧客専用ポータルから容易に確認できるほか、異常時の自動検出も可能。

日立の統合システム運用管理ソフトウェア「JP1」の、IT分野で培った監視や通知の技術をIoT分野に応用しており、異常を検知した際の担当者への電話やメールによる自動通知など、異常発生時の迅速な初動対応を支援するとしている。

【関連リンク】
「メーター自動読み取りサービス」に関するWebサイト(日立)

Previous

工場設備の予知保全に対応、東陽テクニカが低電圧駆動型の加速度計を発売

ZMP、ステレオカメラ「RoboVision2s」の物体検出パッケージを販売開始

Next