Arm、IoTデバイス管理プラットフォーム「Mbed」の新機能を発表

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英Armは、IoTデバイス管理サービス「Mbed Cloud」、およびIoTデバイス向けのオペレーティングシステム「Mbed OS」をそれぞれ拡充し、複数の新機能を追加した。

オンプレミス型の実装オプションとNB-IoT(Narrow Band IoT)のサポートを通じ、企業データのさらなる有効活用を支援するとした。

IoTを活用する企業は、データから経営効率や製品、顧客体験の向上についての洞察を得るため、データの新しい収集・分析方法を模索中している。

しかし、その取り組みを検証段階から実用段階へと進めるには、クラウドと自社データセンターの両方の環境において、現行よりも高い水準でIoTデバイスのセキュリティとコネクティビティ、プロビジョニングが求められる。

IoT機能の実装を加速し、データの潜在能力を最大限に引き出すことは、市場における重要なテーマであり、今回ArmのIoTサービス・グループが発表したMbedの新機能は、そこで企業が直面している課題の解決を支援するものだという。

Mbed Cloudがオンプレミス実装に対応

クラウド型のIoTデバイス管理サービスはすでに市場にあり、企業はそれを利用して増加の一途をたどるIoTデバイスを管理することが可能だ。

しかし、セキュリティや規制上の課題がある場合は、パブリッククラウドに接続するシステム構成はとれない。

そこでMbed Cloudは今回、従来のパブリッククラウドに加えて、プライベートクラウドへの実装にも対応。この機能拡張により、企業は自社データセンターのファイアウォールの内側で構築したプライベートクラウド上にMbed Cloudを実装できる。

このソリューションは、企業が自社で抱える既存ハードウェアのみならず、第三者ベンダーの外部IaaS(Infrastructure-as-a-Service)にも実装が可能だ。

制約のあるデバイスにIoTコネクティビティを提供

IoTのコネクティビティを必要とするレガシーデバイスには、フル機能の組み込みOSを搭載できないものが多数存在する。

レガシーデバイスの限られた演算リソースでは、IP通信機能や最新のIoTセキュリティ機能を処理できないからだ。

こうした問題を解決するため、ArmのMbed Cloudでは、演算リソースに制約のあるレガシーデバイスであってもIoTの一般的なプロトコルスタックを使用可能にする新機能「Mbed Client Lite」を用意した。

近日中にサポートを開始するという。これにより、物流用パレットや血糖値計、流体バルブなどに単機能の用途で組み込まれたセンサーでも、データの送受信や簡単な計算に対応できるようになるとした。

Mbed OSがIoTモジュールとNB-IoTをサポート

Armは「Mobile World Congress(MWC)」および「Embedded World(EW)」において、Mbed OS最新版のデモンストレーションを行う。

最新版では、セルラー方式のLPWA(省電力・広域)通信規格であるNB-IoT(CAT-NB1)やCAT-M1をサポートすることで、デバイスの場所を問わずIoT接続を実現するとした。

Mbed OSの最新版では、BluetoothやWi-Fi、LoRaといったIoTで一般的に使われる通信規格に対応したモジュール製品群に向けてポーティングしたソフトウェアを、順次用意する。さまざまな通信規格を必要とするIoTデバイスの設計者に向けて、近日中に提供を開始する予定だ。

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