オムロン、「3次元セーフティセンシング技術」を開発

オムロン株式会社は、製造現場向け安全対策用センシング技術として、ステレオカメラを用いた「3次元セーフティセンシング技術」を開発した。

 

「3次元セーフティセンシング技術」は、オムロンが誇る製造現場向け安全診断技術と、製造現場の検査工程や各種社会システムなど幅広い分野で培った画像処理技術を融合した、次世代の安全対策用センシング技術だ。

「3次元セーフティセンシング技術」は、2015年に制定された安全対策機器の国際標準規格(*)に適合する高い安全性を有している。また、ステレオカメラの特徴を生かした独自の画像診断アルゴリズムにより、カメラによる画像センシングを安全対策に用いるうえで長年の課題であった振動や温度変化などの環境変化によって生じる“カメラ光軸のズレ”を、「故障」と「環境変化」に分けてリアルタイムに識別し、製造現場での実使用に求められる安定性を実現している。

 

近年、製造業各社では、企業の社会的責任の高まりや、生産拠点のグローバル化、作業者の多様化に伴い、生産設備に対する安全方策がこれまで以上に重要視されている。一方、製品ライフサイクルの短期化や消費者ニーズの多様化に合わせて、変種変量生産や作業効率の追求などに対応する柔軟で生産性の高い製造現場の創出が求められ、より高速で高精度な制御やロボットの活用が要求されている。

「3次元セーフティセンシング技術」は、こうした製造現場における要求に対応すべく、「安全・安心」と「生産性の向上」を両立する新たな安全対策技術だ。

現行の安全対策用機器と防護柵を組み合わせた固定的な防護から、3次元画像で人の侵入や存在を検知する防護に置き換えることで、機械設備に対する加工部材のセッティングや調整・メンテナンスの際に、防護エリアへの作業者のアクセスに柔軟性をもたせ、作業効率を大幅に改善する。

また、「3次元セーフティセンシング技術」は、機械設備の動きやタイミングによって変化する危険領域に合わせて防護エリアの範囲を切り替えることで、安全性を担保しながら作業者の侵入できないエリアを最小化し、安全対策に必要な床面積を削減、工程の能力増強などを行う際のスペース上の余力を生み出す。さらに、作業者と機械設備がそれぞれ行う作業の進捗に合わせ、防護エリアを逐次変更することで、機械設備と作業者の双方に生じる“待ち時間”を無くし、製造現場全体の生産性を向上する。

そして、「3次元セーフティセンシング技術」は、生産する製品のライフサイクルに合わせた頻繁な工程の変更に対しても、安全対策を柔軟に変更することを可能にする。

 

オムロンは「3次元セーフティセンシング技術」を用いたデモンストレーションを、2015年12月2日(水)から4日(金)まで、東京ビッグサイト(東京国際展示場)で開催される「システムコントロールフェア2015」に同技術を展示する。

 

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