駐車場IoT、アダマンド並木が電源・電池・配線いらずの在車検知システムを開発

アダマンド並木精密宝石株式会社(以下、アダマンド並木)は、平面駐車場や自走式立体駐車場及び機械式立体駐車場の在車管理において、初期投資や維持管理を大幅に削減できる駐車場事業者及びITソリューションサービス事業者向け在車検知システムを開発した。

同システムの実証実験を株式会社駐車場綜合研究所及び有限会社大宮駐車場の協力の下、2018年4月10日から開始した。

駐車場IoT、アダマンド並木精密が電源・電池・配線いらずの在車検知システムを開発

同システムは、車両の入出庫を検知する「独自技術の電源・電池・配線レス車両検知装置」、車両検知装置とサーバーをつなぐ「IoTゲートウェイ」、クラウド上もしくはローカルネットワーク内のサーバーで利用可能な「管理ソフト」の3つで構成される。

車両検知装置にはアダマンド並木が独自に開発したエナジーハーベスティング技術(国内特許及び国際特許出願中)とロームグループのラピスセミコンダクタ株式会社が提供する「Lazurite920J」を搭載しており、タイヤが車両検知部分を踏むことで電力を生み出し、その電力を使い在車空車の情報を無線送信する。

よって、車両検知装置は電源レス・電池レスのため月々の電気代が不要で、電池の充電や交換も不要となる。さらに、配線レスのため車両検知装置の設置や交換も容易で、大掛かりな設置工事や電源工事も不要であり費用低減が見込めるという。

また、車両検知装置はタイヤが検知部分を踏んだ直後に無線送信するため、ほぼリアルタイムで確実な在車空車を判定することが可能で、不正駐車・長時間駐車など異常検知やセキュリティ強化も可能だという。

同システムにより、駐車場事業者及びITソリューションサービス事業者は、各駐車場の初期投資や維持管理を低減することができ、採算の合わない小規模な土地や観光地、イベント開催時の臨時駐車場の短期間での開設や撤去、駐車スペースが区切られていない空間など効果的な運用も可能になるという。

また、駐車スペース毎の正確なリアルタイム満空情報の提供や予約決算サービスなど収集データのインテリジェント分析による顧客満足向上や、到着・出発・駐車時間の把握など行動分析を活用したユーザーエクスペリエンスの向上も期待される。

同システムは、自動車だけでなくバイク、自転車、人を検知することも可能。また、在車検知と通過検知の使い分けも可能であり、ソフトウェアサードパーティーと専用システムを構築することが必要だが、駐車場以外の用途に応じてシステムカスタマイズが可能だ。

【関連リンク】
アダマンド並木精密(Adamant Namiki)

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