リクルートテクノロジーズ、ITエンジニア530名に聞くIT注目度ランキング発表。2015年注目ITワード1位は「マイナンバー」。2016年は、“ヒトや既存技術に代わるテクノロジー”が流行の予感。

IT・ネットマーケティングテクノロジーの開発を行う株式会社リクルートテクノロジーズは2015年12月、ITエンジニア530名を対象にアンケートを実施した。

 

【2015年ITワードランキングTOP30発表新出ワードが上位占める一方、対応するリスクも注目集める】

「2015年に最も注目したITワード」を聞いたところ、1位「マイナンバー」、2位「ドローン」、3位「Windows10」など、2015年に新しく登場、または浸透し、ニュースでも取り上げられることの多かったITワードが上位を占めた。

一方、10位「サイバー攻撃」、14位「情報漏洩」、21位「セキュリティ」、22位「標的型攻撃」、23位「アノニマス」など、情報セキュリティに関連するワードも多数ランクイン。マイナンバー制度に伴う情報漏洩を危惧する声が上がるなど、多くのITエンジニアが、新しい制度や商品と並行して、それに対応して発生するリスクに関しても注目していることが読み取れる結果となった。

■ITエンジニア530人が選ぶ、2015年に注目したITワードランキング
※事前アンケート(自由回答)から抽出した42ワードのうち、上位3つまで選択

リクルートテクノロジーズ、ITエンジニア530名に聞くIT注目度ランキング発表。2015年注目ITワード1位は「マイナンバー」。2016年は、“ヒトや既存技術に代わるテクノロジー”が流行の予感。

■上位ワードを選択した理由・コメント

<1位 マイナンバー>
・情報を一括化することによるセキュリティ問題が心配になったため。(29歳男性)
・関連する犯罪が発生しそれを防ぐ防御策が生まれるなど、様々な市場が活性化されそうだから。(36歳男性)
・SIにとって、マイナンバーは特需である一方、何かしら情報漏洩が起こる可能性も高いと思っており、注目している。(28歳女性)

<2位 ドローン>
・価格が下がって購入が容易になったため。(38歳男性)
・普及に伴い、飛行技術に様々な革新が期待できるため。(38歳男性)
・事故のニュースが世間を賑わせた一方で、ドローンを使用した配達サービスの構想が発表されるなど、いろいろと話題になったから。(38歳男性)

<3位 Windows 10>
・将来的にはWindows8よりも主流になる可能性が高そうだから。(28歳男性)
・Microsoftが今までとまったく違う方法でOSを展開し始めたから。(39歳男性)
・ContinuumによるPCライクな使い方ができるから。(43歳男性)

 

■その他のコメント(新技術やセキュリティに関連するワードから抜粋)

<7位 自動運転>
・未来がそこまでやって来た。(43歳男性)
・省エネ、事故減少など、有望な技術だから。(41歳男性)
・安全に根差した自動車のトレンドのその先にあるものだから。(43歳男性)14位 情報漏洩 ・マイナンバー制度による、個人情報の漏洩が気になるから。(24歳男性)
・改正個人情報保護法案が成立したことに加えて、マイナンバーが個人情報にどういう影響を与えるか興味があるため。(39歳男性)

<19位 セキュリティ>
・まだまだ日本の情報産業は、サイバー攻撃から守る体制が整っていないと感じるため。(28歳男性)
・情報セキュリティ関連の事件を多く見かけた。また、仕事をしていて、情報セキュリティ強化を希望する顧客(企業)が多くなったと感じたから。(28歳女性)

<26位 Raspberry Pi>
・可能性が未知数なので。(40歳男性)
・モバイルCPUの進化を見たいから。(38歳男性)
・センサーを組み合わせたソリューションが安価で試せるため。(35歳女性)

 

【2016年の流行予測ランキング「自動運転」「AI(人工知能)」など、ヒトや既存技術に代わるテクノロジーに集まる期待】

「2016年に世間で流行すると思うITワード」を聞いたところ、上位は1位「マイナンバー」および「自動運転」、3位「ドローン」、4位「iPhone7」、5位「AI(人工知能)」という結果だった。

「マイナンバー」、「ドローン」が2015年に引き続き高い注目を集める一方、1位「自動運転」、5位「AI(人工知能)」、21位「ディープラーニング」、22位「機械学習」など、これまでヒトが担ってきた領域の一部を代替し得る技術が数多くランクインしており、多くのITエンジニアが、テクノロジーによる産業の変化に期待していることが覗える。

■ITエンジニア530人が選ぶ、2016年に流行すると思うITワードランキング
※事前アンケート(自由回答)から抽出した42ワードのうち、上位3つまで選択

リクルートテクノロジーズ、ITエンジニア530名に聞くIT注目度ランキング発表。2015年注目ITワード1位は「マイナンバー」。2016年は、“ヒトや既存技術に代わるテクノロジー”が流行の予感。

■上位ワードを選択した理由・コメント

<1位 マイナンバー>
・マイナンバーを取り扱う企業向けのサービスが注目を集めそう。(38歳男性)
・本格的な導入が始まり、企業なども対応していく必要に迫られるため。(39歳男性)
・マイナンバーポータルが使えるようになり、良くも悪くも来年も注目されそうだから。(39歳男性)

<1位 自動運転>
・各社が実証を続けており、実用レベルに近付いて来ているから。(38歳男性)
・運転技術が不要となり楽になると思う反面、外部不正アクセスによる遠隔操作や、機械故障による事故が増えないか心配な部分もあり、興味があるから。(37歳男性)
・Appleの自動車開発が噂されており、近い将来に実現されると思うので。(24歳男性)

<3位 ドローン>
・技術の革新で一層活用の幅が広がりそうだから。(25歳女性)
・プロペラを隠したり静音化したりといった、第2世代のドローンが活躍しそうだから。(46歳男性)
・自律飛行型のドローンの発売が控えているため。(41歳男性)

 

■その他のコメント(ヒトや既存の概念に代わるような新技術を抜粋)

<5位 AI(人工知能)>
・客観的な判断が必要となるケースにおいて人工知能が人の判断の補助として有効だと考えており、今後いろいろなところで導入されていくと思うから。(47歳男性)
・女子高生人工知能『りんな』のように、各企業が話題性のある取り組みを行うようになってきており、来年以降も面白い企画が予想されるため。(28歳男性)
・IBMのWatsonなど、よく聞くようになったため。(38歳男性)

<10位 ビッグデータ>
・一般の人が利用する機会が訪れると考えているため。(38歳男性)
・BI(ビジネスインテリジェンス※)の活用が普及する。(38歳男性)
※ビッグデータを分析し、企業の経営意思決定に活用する概念

<21位 ディープラーニング>
・自動運転など、適用可能な分野が広いから。(41歳男性)
・人工知能の開発に関わる内容だから。(39歳男性)
・キャッチーで興味を引きやすく、Google社の新サービスで利用ハードルが下がることが予想されるから。(42歳男性)

<21位 VR>
・比較的参入障壁が低く、エンドユーザが触れる機会も多いため。(32歳男性)
・VRでゲームや映画の世界を早く体験してみたいから。(36歳男性)

 

【調査概要】

■調査方法:インターネットリサーチ

■実施期間:2015年12月4日(金)~2015年12月6日(日)

■調査対象
居住地:全国
性別:男女
年齢:20代~40代
職業:ITエンジニア
人数:530サンプル

 

【関連リンク】
リクルートテクノロジーズ

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