西日本電信電話株式会社(以下、NTT西日本)と、株式会社プリンシプルは九州を拠点とする不動産管理会社7社(株式会社駅前不動産、株式会社川商ハウス、中部興産株式会社、株式会社福徳不動産、株式会社マイホーム情報不動産、株式会社三好不動産、株式会社明和不動産)と協業し、高齢者の居室を見守る「スマートルームみまもり」のトライアルを本日9月11日より開始した。
内閣府「平成29年版高齢社会白書」によると、65歳以上の一人暮らし高齢者は増加傾向であり平成27(2015)年時点で約600万人に達し、そのうち、33.8%が公営または民間賃貸に入居している。一人暮らしの高齢者が今後も増加が想定される一方で、一人で暮らす高齢者の居室内での体調の急変について発見が遅れることによる「孤独死」等の課題によって、高齢者の賃貸物件への入居を、物件オーナーが承諾しないケースもあるといわれている。
一方で高齢者に住まいを提供することは、物件オーナーにとっても空室リスクを減らす対策にもなる。そこで、IoTによる高齢者見守りサービス「スマートルームみまもり」をプリンシプルとNTT西日本が共同で開発し(※1)、各管理会社の協力のもと高齢者宅に一定期間無償で導入を進め、その効果やビジネススキーム、運用性等を検証するトライアルを実施する。
同サービスは、ドア開閉センサーを居宅内2か所に設置し、一定時間以上ドアの開閉が検知されない場合に、アラームを出すサービス。アラームが出たのち、高齢者本人と連絡がつかない場合は家族や管理会社等へ通知が行われる。同サービスは来訪や電話による見守りサービスと異なり、入居者が普段の生活を変えずに、自然に見守りを受けられる。
各社の役割は以下の通り。
- プリンシプル
・同サービスの開発(NTT西日本との共同開発)
・運用フローの検証 - NTT西日本
・同サービスの開発(プリンシプルとの共同開発)
・光インターネットアクセスサービスと組み合わせた同サービスの販売スキーム検討 - 各管理会社
・需要の検証
・高齢者における使い勝手等のフィードバック
同トライアルの検証結果を反映・改善し、プリンシプルによる商用サービス提供を予定。また、NTT西日本ではNTT西日本グループ会社とともに光インターネットアクセスサービスとの組み合わせによるサービス普及を図るという。
※1 NTT西日本はベンチャー企業等とともに社会課題解決に向けたアイデア創出から事業化支援を行う取組み「Startup Factory」を2015年度より実施しており、同サービスは、「Startup Factory 2017」を通して、プリンシプルとNTT西日本で取り組んできたもの。
【関連リンク】
・プリンシプル(PRINCIPLE)
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