株式会社グラモは、昨年末に開発を完了したスマートロック「Glamo Smart Lock for LTE-M」の販売を本日から開始した。同製品は、携帯通信キャリアの提供するLTE-M回線に直接接続できる通信機能を有しており、携帯電話のLTE電波が届く地域であれば、ほぼ全てのエリアで利用できる。
既築集合住宅、賃貸空室、会議室、倉庫等、固定インターネット回線が無い環境でも、時限付き番号鍵の発行が可能で、アルカリ単三乾電池4本で駆動し、ドア加工も不要のため、設置場所も選ばない。
同スマートロックをドアへ取り付け、利用登録を完了すれば、アプリダウンロード・QRコード読み込み・ペアリングボタンを押すという3ステップで、すぐにスマホや管理システムから遠隔で暗証番号発行や削除、施錠や解錠を実行することができる。アプリでは、以下の機能が利用できる。
- 鍵の施解錠の状態把握
- 時限付き暗証番号の発行
- 遠隔施錠
- 鍵の削除
- 施解錠履歴(誰が解錠したのかも記録)
- 警報等の履歴
- 電池残量
また、鍵管理システム「GSMS」により、賃貸や民泊等、複数の部屋の鍵管理を実現する。事業者の業務システムと連携した自動鍵発行もできる。既存の物理鍵を廃止し、全国の住戸の鍵をGSMSで完全に管理することで鍵の運用管理コスト削減にも繋がる。
その他の特徴は以下の通り。
- 手動式+電動式(設定により、電動式のみの動作も可能)
・電池の長寿命化を実現
・立て付けの悪いドアに対しても自分で力を加減でき対応可能
・モーター等の可動部の長寿命化 - シリンダー交換式
シリンダーごと交換することで、退去時等のシリンダーの交換手間、コストを削減する。また、ピッキングなども防止し、ドアの穴あけやビス止めなどの加工も不要。 - カード/暗証番号対応
テンキーによる暗証番号入力方式に加え、FeliCa搭載端末や、様々なFeliCaまたは専用NFCカードに対応したカードも利用可能。スマートフォンが無くても利用できる。 - 期限付きワンタイム錠の発行
複数のワンタイム錠の発行が可能で、第三者に一時的に利用可能な鍵を発行することもできる。 - 高度なセキュリティ機能
通信経路の暗号化やNFCカードの耐偽造性の他、筐体のメタル化等、ソフト面もハード面もセキュリティ的に強靭な設計を採用している。また「Glamo Smart Lock for LTE-M」を無理に解錠しようとした場合や、火事などによる異常な温度上昇を検知した場合にアラートを発することが可能だ。
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