内田洋行ビジネスITフェア2024

NTTスマイルエナジーの「エコめがね」、新電力向けの新プラットフォームを開発し、日本エコシステムの「じぶん電力」に採用

株式会社NTTスマイルエナジーは、家庭向けに提供してきた太陽光発電遠隔モニタリングサービス“エコめがね”の新電力向け新プラットフォームを開発するとともに、株式会社日本エコシステムが提供する、顧客の屋根を利用した太陽光発電主軸の電力小売サービス「じぶん電力」に採用されたことを発表した。

 

背景

NTTスマイルエナジーでは、再生可能エネルギーの普及に貢献するため、住宅及び50kW未満の低圧全量買取設備向けに、いつでもどこからでも発電状況の確認が可能なクラウド型太陽光発電遠隔監視サービス、“エコめがね”を販売してきた。

“エコめがね”は、施主だけではなく販売会社も発電状況を確認できるため、運転開始後のメンテナンスに活用する事で、設備の安定した稼働と太陽光発電の普及に貢献してきた。

その結果、“エコめがね”は、現在800メガワット以上の太陽光発電設備に導入されている。

今回、NTTスマイルエナジーの取り組みと“エコめがね”の導入実績、クラウドによるサービスの拡張性が認められ、“エコめがね”が「じぶん電力」の電力計測用サービスとして採用された。

 

「じぶん電力」の特徴

「じぶん電力」は、再生可能エネルギーの電力を利用したい方や自宅に太陽光発電設備を導入したくても金額面で導入を断念せざるを得ない方に対し、日本エコシステム所有の太陽光発電設備を初期費無料で顧客宅に設置することで、再生エネルギーの電力をそのまま使用することができ、かつ太陽光発電普及に貢献するサービスだ。

利用者は、太陽光発電設備で発電された電力のうち、実際に消費した分の料金を日本エコシステムに支払うことで、化石燃料などで発電された大手電力会社の電力ではなく、自宅の太陽光発電設備で発電された再生可能エネルギーをそのまま消費することが可能になる。

曇天時や夜間など、太陽光発電で賄いきれない電力は、日本エコシステムが新電力会社である株式会社エネットより調達し、顧客に販売される。また、太陽光発電で発電した電気は、停電時には非常用電源として無料で利用できる。

 

“エコめがね”プラットフォーム概要

海外では既に、「じぶん電力」のようなPPA(Power Purchase Agreement:電力会社と発電者の間で締結する、電力販売契約)モデルのサービスが急速に拡大している。

PPAは自宅の太陽光パネルで発電した電力をそのまま消費するため、一般電力会社の系統を使用しない。

これにより、顧客が支払う電気代に含まれる託送料金が不要となり、価格面においても優位性を保つことが可能だという。

また、家庭での省エネを促進する政府のZEH(Zero Energy House)政策とも親和性が高く、サービスの拡張性と差別化要素が高いといえ、新電力間の単純な価格競争から脱却することが可能。

今回、NTTスマイルエナジーでは、「じぶん電力」をはじめとするPPAモデルに利用できるプラットフォームとして“エコめがね”を利用できるよう、自家消費分の電力料金精算も可能にするカスタマイズを行った。

 

【関連リンク】
NTTスマイルエナジー(NTT SMILE ENERGY)
日本エコシステム(Ecosystem Japan)
エコめがね
じぶん電力
エネット(ENNET)

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