PFRobotics、家の中を自律移動して家具を動かすロボット「カチャカ」 発表

株式会社Preferred Networks(以下、PFN)の子会社である株式会社Preferred Robotics(以下、PFRobotics)は、人の指示で家具の自動運転を行う家庭用自律移動ロボット「カチャカ」、および専用家具「カチャカシェルフ」を発表した。

カチャカは、自己位置推定とマッピング(SLAM)、画像認識AI、音声認識などのPFRoboticsおよびがPFNが業務用ロボット開発などで培ってきた技術、ノウハウを用いて開発された。

カチャカは人の声や専用アプリの指示で室内を移動しながら、専用の家具を指定された場所まで運ぶことができる。

専用のシェルフの下部についたでっぱりとカチャカ本体がドッキングし、キャスターのついたシェルフを移動させている。

PFRobotics、家の中を自律移動して家具を動かすロボット「カチャカ」 発表
画像左:カチャカ本体。前面にはカメラをはじめとしたセンサー類、上部後方の丸いでっぱりは専用の家具とドッキングする際に使用する。画像右:背面にもカメラが備わっている

家の中という予期せぬ出来事が起きやすい環境でロボットが活動するため、カチャカには、LiDAR、ToFセンサー、画像解析、といったいくつものセンサーが搭載されている。

中でも画像解析AIの開発には大量の画像データが必要になるが、家の中の解析となると、多様化している居住空間の在り方(畳やフローリング、絨毯など)、太陽光や照明で変化する明るさ・影や、コードなどの小さな段差など、様々な環境が存在する。PFRoboticsの担当者によると、画像解析の為のデータ集めは実際に人が住んでいる住宅に足を運び、様々な住宅の室内を撮影し行ったという。

PFRobotics西川徹氏は、「パーソナルロボットにこだわっているのは、より多くの場所でロボットを動かすことが出来るようになるからだ。ロボットは決められたことをやるのは得意だが、多様な環境への適応は難しかった。環境に対応するための柔軟性を持たせることが出来るようになったのは深層学習の発展が大きい」と述べた。

家庭用のスマートファニチャーとして発表されたカチャカだが、現時点では、スマートホームの統一規格であるMatterへの対応はしていない。また、既存のスマートホームデバイスとの連携機能等も発表されていないが、前向きに検討中だという。

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