賃貸管理会社の東急住宅リース株式会社と、情報・通信事業者のイッツ・コミュニケーションズ株式会社(以下、イッツコム)、IoTを活用したスマートライフ事業を展開するConnected Design株式会社(以下、コネクティッド・デザイン)の東急グループ3社は、東急住宅リースが管理する賃貸住宅の空室内覧時における、不動産仲介会社や顧客の利便性向上を目的とした実証実験を9月20日から2017年1月の約6ヶ月間の予定で開始される。
今回の実証実験は、横浜市青葉区にある東急住宅リースの管理賃貸住宅の一部の空室に、イッツコムが提供しているIoTサービス「インテリジェントホーム」(※1) 機器の一つであるスマートロック(電子錠)を設置し、コネクティッド・デザインが開発したIoT機器を管理するシステム「Connected API(※2)」を用いて行われる。
東急住宅リースの空室内覧システムとして「Connected API」を導入することで、遠隔操作により空室のスマートロックの開閉を行うことができる。東急住宅リースは今後、スマートロックの開閉を顧客が行う内覧予約時間と連動した時限式の鍵の試行操作などの動作検証も予定しているという。
また、「インテリジェントホーム」ではスマートロックの他に、センサーやカメラ、家電コントローラーなどの様々なIoT機器を入居者の要望に応じて設置することができ、子どもの帰宅をメールで知らせる機能や、高齢者の見守り機能、ペットの様子を外出先から見ることができる機能、さらに外出先からエアコンや照明のオン・オフなどをコントロールできる機能など、各機器を連携させて利用することで入居者の方のニーズにあった利用が可能だ。(別途費用がかかる。)
<実証実験の確認内容>
・管理会社による遠隔でのスマートロック(電子錠)の開閉および時限式の鍵の発行などの試行操作
・賃貸集合住宅における、空室の管理業務の効率化
・空室を管理会社(もしくは仲介会社)の立会いなしに顧客が内覧できる利便性
※1 イッツコムのIoTサービス「インテリジェントホーム」は、スマートロック、IPカメラ、モーションセンサー、ドア・窓センサー、家電コントローラーなどの機器一式を、インターネット回線を経由し、専用アプリケーションを利用して顧客端末(スマートフォン・タブレットなど)から遠隔でコントロールできるホーム・コントロールおよびホーム・モニタリング型サービス。
※2 「Connected API」(特許出願中)イッツコムの子会社でありIoTを活用したスマートライフ事業に関するシステムの開発・検証を行うConnected Design株式会社が開発したシステムで、スマートロック、IPカメラなどをAPI((アプリケーション プログラミング インターフェース)経由で操作または状態確認出来るほか、スマートロックで利用できる時限式の鍵の発行なども可能。Connected APIを利用することで、複数の物件・建物や部屋の鍵を一括で管理することが可能となる。
【関連リンク】
・東急住宅リース(Tokyu Housing Lease)
・イッツコム(iTSCOM)
・コネクティッド・デザイン(Connected Design)
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