民泊・ホテル・旅館に特化したクラウドソーシングサービス「mister suite (ミスタースイート)」を展開する株式会社SQUEEZEは、民泊におけるIoTデバイスの検証実験を実施することを発表した。
様々なIoTデバイスが発売され、スマートハウスの考えが広まる中、特に民泊物件においては、物件オーナーが遠隔で物件を管理していることが多いため、IoTの利用が急激に伸びているという。どのようなIoTデバイスが民泊を運営する際に必要とされているかということを理解するために、検証実験を実施する。
検証実験概要
<検証期間>
2016年12月21日〜2017年1月31日
<検証内容>
<検証予定施設>
mister suite運用物件
<検証IoTデバイス一覧>
民泊物件では、鍵の受け渡しでの問題が多く起きている。また、現在は半数以上の物件でダイヤル式のキーボックスが使用されており、安全面でも万全とは言えない状態だ。民泊物件においてスマートロックを利用することで鍵のトラブル、安全性を確保することができるという。
訪日外国人の「困ったことランキング」でも1位になるほど、日本において無料公衆無線LANが利用できないことは訪日外国人を受け入れる上で問題となっている。民泊物件にWi-Fiルーターを置くことで、宿泊物件におけるWi-Fiの問題を解決できると考えているそうだ。
IoT無線規格のZ-Waveを採用したセンサーシステム用のゲートウェイを導入することで、物件内のIoTデバイスを全て一つのアプリで管理することができる。様々なIoTを導入した場合に一括管理でき、民泊物件利用者の利便性が高まると考えているという。
温度・湿度・照度・UV・振動・モーションセンサーなどの様々なものを感知するセンサーを物件に設置することで、遠隔から物件内の情報を確認できる。物件に人がいるかの確認を始め、安全性が高まると考えているという。
民泊の安全性が問われている点として、物件における人の出入りが不明確であることが挙げられます。この問題に対し、ドア開閉センサーを設置することで、物件に入退室している時間の記録を取ることが可能になるという。
訪日外国人にとって、物件においてある日本語のリモコンは操作が難しく、現在は全てのリモコンの使い方を英語で明記するものを用意している。アプリでリモコンを全て英語で管理できるシステムを導入することで、民泊物件における家電製品を使用する際の利便性が高まると考えているという。
民泊では利用者による騒音問題が大きな問題となっている。騒音センサーを利用することで、騒音を遠隔でも感知して、民泊利用者が一定レベルの騒音を立てた際に電話やメールで連絡し、近隣住民への迷惑を減少させることが可能だそうだ。
民泊物件の運用で物件オーナーにとって悩ましいのは光熱費が高くなることだ。モーションセンサーや時間に応じて点灯、明るさの調整をするランプを導入することにより、電気の消し忘れなどによる高額な光熱費を防ぐことができる。
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