日本電気株式会社(NEC)は、住宅メーカや太陽光発電メーカなどの事業者向けに気象予報から太陽光発電量を予測し、蓄電システムを自動制御する(注1)クラウド型HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)を本日10月8日より発売した。
新製品は、気象予報から翌日の太陽光発電量を予測し、NEC製小型蓄電システムの充電タイミングを自動制御可能。
これにより、エネルギーの自給自足のための、蓄電システムの効率的な利用を実現し、太陽光発電や安価な深夜電力などのエネルギーを蓄電シス テムに効率的に貯蔵・利用可能で、経済性向上に貢献する。
また、ブレーカごとの電力消費量の見える化に加え、スマートメータから家全体の正確な電力消費 量データを受信可能(Bルート対応)。
さらに、クラウドに蓄積したデータを活用し、事業者の新たなサービスの創出に貢献する(注2)。
【背景】
昨今、化石燃料や太陽光、水力などから得られる一次エネルギー消費量を実質で年間ゼロにする「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」が高い注目を 集めている。
ZEHの実現には、家庭内のエネルギーを効率的に利用する必要があるため、エネルギー創出・消費の見える化が重要となる。
また、エネル ギー消費効率を向上させるために、政府が2030年までにHEMSを全世帯へ普及させる目標をたてるなど、HEMSの更なる普及を推進している。
NECは、エネルギー創出・消費の見える化に加え、気象予報から太陽光発電量を予測し蓄電システムの自動制御する機能などを備えた新製品を事業者に拡販していくことで、ZEH実現へ向けたエネルギー効率向上に貢献していく。
【価格、出荷開始日、販売目標】
価格 : オープン
出荷開始日 : 11月下旬
販売目標 : 3年間で10万台
【特長】
1.気象予報から太陽光発電量を予測し、蓄電システムを自動制御
気象予報から翌日の太陽光発電量を予測し、NEC製小型蓄電システムの充電タイミングを自動制御する。例えば、翌日の気象予報が曇りの場合、日中の太陽光発電量が少ないと想定されるため、前日の深夜電力を使い充電を行う。これにより、エネルギーの自給自足のための、蓄電システムの効率的な利用を実現 し、太陽光発電や安価な深夜電力などのエネルギーを蓄電システムに効率的に貯蔵・利用可能で、経済性向上に貢献する。
2.スマートメータから家全体の正確な総電力利用量を受信可能
リビングやキッチンなどブレーカごとの電力消費量の計測に加え、スマートメータから家全体の正確な電力消費量データを受信可能(Bルート対応)。計測したデータは瞬間値の他、日別、月別、年別など様々な集計が可能なため、省エネ意識向上に貢献する。
3.クラウドに蓄積したデータの活用サービスを提供
クラウドに蓄積した電力消費量や太陽光発電量などを集計・加工した傾向データを活用することで、住宅メーカや太陽光発電メーカなどの事業者が新たなサービスを創出していくことに貢献する。
新製品は今後、電力測定機能を有する他社製機器への対応を可能としていく。
第一弾としてオムロン株式会社製住宅向け太陽光発電用計測ユニットとの連携を計画している。
(注1) 本年12月中旬よりサービス開始予定。
(注2) オプションサービス。
【関連リンク】
・日本電気株式会社(NEC)
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