株式会社アプリックスは、アプリックスの浄水器向けIoTソリューションが採用されたフィルター・モニタリング・デバイス「FM100」が、キッチンメーカーFrankeから発売されたことを発表した。「FM100」は2017年6月のアメリカでの発売を皮切りに、その他の国でも発売される予定。
「FM100」はシンクの下に設置された浄水器の給水ホースに取り付けるデバイス。FrankeのすべてのLittle Butler filtration製品に、ユーザー自身で取り付けることができるという。このタイプの浄水器の課題は、ユーザーがフィルターやカートリッジの交換時期に気づきにくいこと。
「FM100」はホースを通る水の流量を検出し、記憶する。ユーザーのスマートフォンが近くにあるときは、Bluetooth Low Energy(BLE)を使い、スマホアプリ「StillPure by Franke(以下「StillPure」)」に、浄化した水の量などを通知。累計流量がフィルターの総浄水量の上限に近づくと、「StillPure」に通知が表示される。ユーザーは「StillPure」からFrankeのオンラインショッピングサイトに接続し、その場でフィルターを購入できるという。
なおFrankeとアプリックスの間では、「StillPure」からのフィルター売上の一部がアプリックスの売上になるレベニューシェア契約を締結している。
「FM100」においてアプリックスは、以下のIoTソリューションの開発・提供を行っている。
- ビーコン内蔵流量センサー付ジョイント
アプリックスの「ビーコン内蔵流量センサー付ジョイント」に対して、「Franke」ロゴの追加など、「FM100」向けのカスタマイズを行ったもの。「Franke FM100 Filter Monitoring Device」の製品名でFrankeから販売される。浄水器を買い替えたり改造したりすることなく既存の浄水器をIoT化できることが、「FM100」の大きな特長。 - クラウドシステム
「StillPure」と通信することで浄水量を管理し、オンラインショッピングやレベニューシェアを実現しているクラウドシステム。 - iPhone/Android向けアプリ「StillPure by Franke」
・浄化した水の量と、ペットボトルに換算すると何本分か、いくら節約できたかを表示。フィルター交換時期が近付くと、画面下に通知を表示する。
・オンラインショッピングサイトに接続できる。
・電池が切れそうになると通知し、使用する電池や交換手順を案内。
・流量センサー調整のためのキャリブレーション手順を案内。
【関連リンク】
・アプリックス(Aplix)
・フランケ(Franke)
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