Googleは、AIを搭載したスピーカーGoogle Homeとその小型版Google Home Miniの販売を国内で開始する。Google Homeは10月6日10時からGoogle Storeをはじめ、auショップ、ビックカメラ、ヤマダ電機、楽天の店舗やオンラインサイトで購入することができる。
Google Home Miniは10月6日10時より購入予約の受付を前述の店舗及びオンラインサイトで開始し、10月23日から購入することができる。価格は、Google Homeが14,000円(税抜)、Google Home Miniが6,000円(税抜)だ。
Google Home(mini含む)は、”OK Google”と話しかけると、Googleで調べ物ができたり、音楽を再生できたりする他、毎日の予定の管理やスマートホームの操作を行うことができる。
例えば、Google Homeは「月までの距離」のような質問にもウェブから答えを見つけてくる。最新のニュースが知りたい時も、簡単な音声操作でNHKや日本経済新聞、J-WAVE等から提供されるコンテンツも聴くことが可能。調理で両手が塞がっているような時は、声でタイマーをセットしたり、布団の中から目覚ましをセットしたりすることができる。
他にも様々な機能がある中で、重要なのが「ボイスマッチ」機能。自然言語処理と音声認識技術により、ユーザーの声を聞き分けることができる。1台のGoogle Homeもしくは、Google Home Miniに最大6人までアカウントを登録することができるが、ユーザーAが「今日の予定を教えて」と聞いた場合は、ユーザーAの予定を答えることが可能だ。
大和ハウス工業のD-roomやITS COMの暮らしのIoTなど複数のサービスに連携が実現される
Google Homeはスマートホームの家ナカのハブとしても活用されるが、今回の国内発売に対して、すでに多くの企業がサービス連携を発表している。
大和ハウス工業、IoT技術で未来型賃貸住宅D-roomへ ~「Google Home Mini」を初年度10万戸導入~
D-roomは、ダイワハウスが手がける賃貸物件のブランドだが、これまでも月額費用を支払うことでインターネット接続などのサービスを受けることができていた。
今回の発表では、「Google Home Mini」(※1)とWi-Fiインターネット環境(※2)を組み合わせた新サービスを、2017年12月中旬よりスタートするということだ。
初年度10万個導入し、その後も増やすということで賃貸住宅の付加価値増強に貢献しそうだ。
ITS COMのインテリジェントホーム対応
ITS COMはすでに、「暮らしのIoT」という名の、インテリジェントホームサービスを展開している。
今回、Google Homeとサービス連携アプリのIFTTTを活用して、インテリジェントホームと連携するということだ。
また、家電量販店のビックカメラでも、Google Home と連携することができるインテリジェントホームのデバイスを組み合わせたパッケージ「インテリジェントホーム スターターキット」の販売を開始するという。
他にも、掃除ロボットのルンバや、照明のHue、など対応デバイスが増えてくると思われる。
Google Homeの使い方
Google Home本体の上面にはタッチで操作できるTouch surfaceとマイクの機能がある。Touch surface部分のランプの色、光り方を見ることでGoogle Homeがユーザーの声を認識しているのか、答えを考えているのか、などの状態を確認することができる。
またTouch surfaceは、長押しでGoogleアシスタントを起動。タップ1回で再生や一時停止、円を描くようにスワイプすることで音量の調整ができる。
ユーザーのプライバシー保護のため、背面にあるスイッチを切り替えると「OK Google」と話しかけてもGoogleアシスタントが起動しないようにすることも可能だ(その際、ランプはオレンジ色になる)。
なお、上の本体と下のベース部分は脱着可能となっており、3種類のデザインがあるベースを変えることでインテリアを楽しむこともできる。
セットアップは簡単。以下のステップですぐに利用可能だ。
- 電源ケーブルを Google Home に差し込む
- 電源アダプターをコンセントに差し込む
- スマートフォンやタブレットでGoogle Homeアプリをダウンロードして実行
一方、Google Home Miniには3種類のデザインがあり、小型なのでスペースをあまり取りたくないユーザーのニーズに対応する。こちらも本体上面のランプの光り方でGoogle Homeがユーザーの声を認識しているのか、答えを考えているのか、などの状態を確認することができる。
また音声操作ができないときは、タッチセンサーとなっている本体上面を使って操作が可能。またMiniも同様、背面にあるスイッチを切り替えると「OK Google」と話しかけてもGoogleアシスタントが起動しないようにすることができる(その際、ランプはオレンジ色になる)。
セットアップは、Google Homeと同様だ。
Google Home, Google Home Miniの仕様
Google Home、Google Home Miniの技術仕様は以下の通りだ。
Google Home
- 直径:96.4 mm
- 高さ:142.8 mm
- 電源ケーブル:1.8 m
- 重量:477 g(本体)、130 g(電源アダプター)
- カラー:ホワイト(本体)、スレート/ファブリック(ベース)
- 対応オーディオ形式:HE-AAC、LC-AAC+、MP3、Vorbis、WAV(LPCM)、FLAC。 ハイレゾ音源のストリーミングにも対応
- 無線:高性能ストリーミング対応の 802.11b/g/n/ac(2.4 GHz / 5 GHz)Wi-Fi
- スピーカー:2インチドライバ、2インチデュアルパッシブラジエーター搭載のハイエクスカーションスピーカー。遠距離音声認識でハンズフリー使用に対応
- 電源:16.5 V、2 Aが必要(同梱)
- ポートとコネクタ:DC電源ジャック
- サポートされているOS:Android 4.2以上、iOS 8.0以降
- 付属するもの:Google Home、電源、クイック スタート ガイド
- 必要なもの:Wi-Fi ネットワーク、サポートされているWi-Fi対応デバイス
Google Home Mini
- 直径:98 mm
- 高さ:42 mm
- 電源ケーブル:1.5 m
- 重量:173 g(本体)、約75 g(電源アダプターとケーブル)
- カラー:チョーク、、チャコール、コーラル(Googleストア限定)
- 材質:耐久型ファブリック製トップ、リサイクル素材で作成されたプラスチック製ケース、滑り止めシリコンベース
- 対応オーディオ形式:HE-AAC、LC-AAC+、MP3、Vorbis、WAV(LPCM)、FLAC
- 無線:802.11b/g/n/ac(2.4GHz / 5GHz)Wi-Fi、Chromecast、Chromecast Audio built-in、Bluetooth対応
- スピーカー:40 mmドライバー採用 360サウンド、マイク遠距離音声認識でハンズフリー使用に対応
- 電源:5 V、1.8 A
- ポートとコネクタ:マイクロ USB ポート
- サポートされているOS:Android 4.2以上、iOS 9.1以上
- 付属するもの:Google Home Mini、クイック スタート ガイド、電源アダプターとケーブル
- 必要なもの:Wi-Fiの利用には802.11 a/b/g/n/ac アクセス ポイント(ルーター)が必要
提供:Google
【関連リンク】
・Google Home
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技術・科学系ライター。修士(応用化学)。石油メーカー勤務を経て、2017年よりライターとして活動。科学雑誌などにも寄稿している。