IoTってよくわからないという方が理解できるように、「図解!IoT」というコーナーを作っていくことになりました。
IoTやスマートホーム(コネクテッド・ホーム)という言葉ばかりが先行していて、実際にどういういいことがあるのかわからないという人も多いということです。そこで、なるべくわかりやすく、順を追って「家がインターネットにつながるイメージ」を持ってもらおうと思います。
画像ファイルは二次利用していただいていいですし、後でスライドシェアもつけるので、わからない人によかったら紹介してください。
「IoTのスマートロックでカギがつながる」ってどういう状態なの?
「カギを家に忘れてしまって、お母さんや奥さんが帰ってくるまで家に入れず待ち続けた」という経験がある人はいませんか?
実際、スマートフォンは肌身離さず持ってるけど、サイフや、カギは忘れたなんて話はよく聞きます。
IoTによって、こういう日常的な問題は解消されるのです。簡単に言うと、これがカギがつながるメリットです。
まずは、スマートフォンがカギになったらどうだろう?ということを考えてみてください。
アプリを使うとなくしてもOK、家族にも渡せる
いくらアプリを使ってカギをコントロールしたからといっても、スマートフォン自体をなくしたりすることってありますよね?
でも、アプリを使ってコントロールしていれば、新しいスマートフォンにアプリを再度ダウンロードすればよいのです。
この仕組みを使えば、例えば家族でカギを共有したいというときも、カギのアプリをスマートフォンにダウンロードしてもらって、設定するだけ。
今のところこんな感じです。
どうですか?とっても簡単でしょ?これでも実際にアプリでカギが開くのを見ると、初めは「オオ――!」なんてどよめきが起きます。
今のところの構造は下の図のような感じで、スマートフォンにアプリをダウンロードすると、スマートフォンで鍵が開くということになります。
スマートフォンでカギを開けられるのはわかりましたか?カギはスマートフォンのアプリとして提供されるので、家族のスマートフォンにも渡すことができます。
もちろん、クラウド上でカギを使ってよいかどうかも管理できるので、例えば会社のカギをスマートロックにしておくと、入社時にカギを渡して、退職すると管理画面から向こうにする、なんてこともできます。
子供がカギを家にわすれて出かけた時
ところで、小さな子供がカギを家にわすれて学校に行ってしまった。それに気づかず、お母さんも外出しているなんてことはありますよね?
で、子供が帰宅すると入れないもんだから、見守りケータイ(子供用の小さなケータイ)でお母さんにSOSを出す。
「お母さん、カギを家に忘れてしまって、はいれないよ~」
そんなときどうするか?という問題があります。
インターネットを経由して家のカギを開ける
ここで、やっと「インターネットにつながる」という考え方が登場です。
スマートフォンはインターネットにつながっているから、スマートロックのほうもインターネットにつなげましょう。
そうすると、お母さんは自分のスマートフォンから自宅の鍵を開けてあげることができますね。
これで一件落着です。
どうですか?家のカギがインターネットにつながるイメージはつきましたか?
もともと「カギ」も「インターネット」も毎日使っているのに、それが合わさっても、なにがよくなるのかよくわからない!という感覚が、IoTという言葉を難しくしているのではないか?あるいは、単なる焼き直しだとおもわれてしまうのではないか?と感じております。
実際ここまでくるととっても便利になりそうな感じがしますよね?でも、実はここまでくると次は「スマートフォンでアプリなんか立ち上げなくてもカギが自分のことをわかって開いてほしい!」という気持ちがわいてきます。さながら、「ロボットホーム」ですね。
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IoTNEWS代表
1973年生まれ。株式会社アールジーン代表取締役。
フジテレビ Live News α コメンテーター。J-WAVE TOKYO MORNING RADIO 記事解説。など。
大阪大学でニューロコンピューティングを学び、アクセンチュアなどのグローバルコンサルティングファームより現職。
著書に、「2時間でわかる図解IoTビジネス入門(あさ出版)」「顧客ともっとつながる(日経BP)」、YouTubeチャンネルに「小泉耕二の未来大学」がある。