スマートロック「Akerun」を提供するIoT企業の株式会社フォトシンスは、2015年12月3日(木)に新製品として自動ドア対応スマートロック「Akerun Entrance」を発表した。
「Akerun Entrance」はモジュールを自動ドアの内部に取り付け、「Akerun」アプリの入ったスマートフォンが近づくだけで操作を必要とせずにハンズフリーで自動ドアのオートロックを解錠する製品だ。
オートロックの自動ドアもスマートフォンで解錠
これまでは、「Akerun」をマンション、ビル内居室の玄関ドアに取り付けていても、エントランスにオートロックの自動ドアがある場合、結果的にエントランスの鍵の持ち歩きや、ドアホンでの来訪者の応対が必要だった。家事代行や民泊、不動産内覧など、住民ではない来訪者に合鍵を渡す必要がある場合は、玄関ドアに付けた「Akerun」の合鍵をスマートフォンで共有しても、エントランスを専用の鍵やドアホンで解錠する必要があった。
「Akerun Entrance」は、オートロックの自動ドアがあるエントランスから玄関ドアまで、「Akerun」アプリが入ったスマートフォンのみで鍵の開閉が可能で、来訪者への合鍵の受け渡しもスマートフォンだけで共有できるようになった。
このような課題の解決により、スマートロックの活用シーンが拡大し、さらなる普及が見込まれる。また、製品の販売開始へ向けて、三井不動産グループの関係物件にて実証実験をおこなう。
【Akerun Entranceの特長】
①ハンズフリー解錠により何も操作をせずに入室可能
これまでの自動ドアのオートロック解錠には、鍵やカードキーなどを使った何らかの操作が必要だったが、ハンズフリー機能により鍵を開ける動作をなくし、「鍵を意識しない未来」に近づくことができた。
②エントランスから玄関ドアまでスマートフォンによる鍵の一括管理が可能
玄関ドアに加えてエントランスの自動ドアも「Akerun」アプリで鍵の権限を一括管理できるため、鍵やカードキーが不要だ。家事代行や、民泊、不動産内覧など来訪者への合鍵の共有についても「Akerun」アプリだけで一括して開閉が可能になった。
③管理者が「Akerun Manager」から遠隔で開閉可能
IoTゲートウェイ「Akerun Remote」を追加して「Akerunオンライン鍵管理システム」を導入すると、PCで使える管理画面「Akerun Manager」からの遠隔解錠や、URLを使った合鍵発行でフィーチャーフォンに対応することが可能になる。来訪者には合鍵を共有せずに、遠隔解錠で自動ドアを開けることもでき、権限管理の手間を省くだけでなく、来訪者への合鍵の共有が必要ない場合においても便利に解錠することができる。
「Akerun」モジュールにより、様々な鍵を開閉可能に
さらに、この技術を応用し、「Akerun」のモジュールを組み込むことでさまざまなドアや鍵をスマートロックにすることができる。オートロックの自動ドアでは、自動ドア本体だけでなくドアホンへの設置もできるなど、物件の環境に応じた設置が可能だ。
【製品仕様】
管理ゲート:1ゲート
基本機能:BLEを介した自動ドアの開制御もしくは赤外線センサ制御
動作距離:10m(周囲環境による)
接続先:自動ドアコントローラ外部入出力端子
出力信号:自動ドア開出力 無電圧a接点
対応自動ドアコントローラ:ナブコ製コントローラ、寺岡オートドア製コントローラ
外装材質:ABS樹脂
使用温湿度:-10℃〜50℃、30〜90% RH 結露なきこと
電源:DC 12V
外形寸法:70 (W) X 30 (H) X 50 (D) mm程度
【関連リンク】
・フォトシンス
・Akerun Entrance
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