IoT製品向けソリューションの開発を行う株式会社アプリックスは、スマートスピーカーを使って日本語の音声で家電を操作するための「AIアシスタント対応家電開発支援サービス」を、2018年5月8日より提供開始した。
アプリックスは、AIアシスタント対応に必要となるIoTモジュール、アプリケーション、クラウドサービスなどを一式まとめて提供することができること、加えてAmazon AlexaとGoogleアシスタントの両方に対応可能という強みを活かして、日本の家電メーカーなどに積極的に提案していく予定だ。
「スマートスピーカー」とは、インターネットに接続し、ユーザーと対話することによって、音楽の再生、インターネットの検索、IoT家電のコントロールといったさまざまな操作を行うことができるスピーカーだ。
音声認識やコマンド解析などは、クラウド上の「AIアシスタント」が行っている。AIアシスタントにはAmazon.com, Inc.の「Amazon Alexa」、Google LLCの「Googleアシスタント」、Apple Inc.の「Siri」などがある。
アプリックスが提供する「AIアシスタント対応家電開発支援サービス」は、コンサルティング、開発支援または受託、IoTモジュール(無線LANなどを使って家電がインターネットに接続するために、家電に組込む小型の基板)の提供などを通じて、顧客の家電をスマートスピーカーで操作できるようにするもので、次のような特徴がある。
- 2種類のAIアシスタントに対応:
Amazon AlexaとGoogleアシスタントの両方、またはどちらかのAIアシスタントに対応可能。現在、日本語と英語に対応している(他の言語対応については要問い合わせ)。 - 家電のAIアシスタント対応に必要なものをトータル提供:
図(トップ画像)の赤い点線部分(①AIアシスタントとの連携、②アプリックスのクラウドサービス、③IoTモジュール、④スマホアプリ)を提供。これらを同社がワンストップで提供することにより、それぞれを一から開発することに比べ、開発期間の短縮や費用の削減を図る。 - 提供物のカスタマイズや家電以外への対応も可能:
AIアシスタントとの連携に必須になるアドオンプログラム「Alexaスキル」や「Assistant App」の開発だけをアプリックスに任せるなど、一部だけをアプリックスが担当することも可能。またIoTモジュールを必要としないWebサービスのAIアシスタント対応や、アプリックス製以外のIoTモジュールを使う家電開発案件なども、同社で受託することができる。 - 家電対応実績あり:
2016年秋に発売された米国Guardian Technologies LLC製空気清浄機に対し、アプリックスは2017年2月にAmazon Alexa対応を、2018年4月にGoogleアシスタント対応を行った。また、2017年6月には、「Amazon Alexa対応家電向けIoTソリューション」の提供を開始した。
【関連リンク】
・アプリックス(Aplix)
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