mignは2月9日、スマートリング「Oura Ring(オーラリング)」を使った建設作業員の生産性管理ソフトウエア「worum」の提供を開始したと発表した。
「Oura Ring」は、ユーザーの心拍数や心拍変動、体表温、活動量、睡眠などの測定を通して、包括的な健康管理ができる指輪型のウェアラブル機器。フィンランドのOURAが開発した。
現場の作業員が「Oura Ring」を身に付けることで、これまで建設現場で得られなかった様々なデータや知見、睡眠状態や作業強度など、現場の生産性向上に役立つ情報を得ることができる。
「worum」は、「Oura Ring」と連動することで、全作業員のデータをプロジェクトごとに全体と個別で可視化する。データは「活動アクティブカロリー(日ごと)」「活動平均達成度(日ごと)」「活動目標達成度(日ごと)」「活動時間(時間ごと)」「活動回復時間(日ごと)」など、37項目のデータが収集可能。個人データは、「日付」と「データ値」でソートが行える
具体的な利用方法は、建設現場管理の場合、worumに作業員の情報を入力し、「Oura Ring API」でデータを収集する準備を行い、worumに新しい建設プロジェクトを登録。現場作業員は「Oura Ring」を、睡眠も含め一日中装着する。
一方で、現場責任者は、プロジェクトごとに作業員のデータを全体と個々のそれぞれで確認し、「一部の作業員の休憩を増やす」「特定の工程に多くの作業員を配置する」「工事工程を変更する」など、工事の生産性を向上させる方法を検討することができる。
ソフトは、アップルウォッチやXiaomiなどのウェアラブル機器からのデータも収集が可能。アップルウォッチでは「心拍数の高低」「心肺機能レベルの低下」「不整脈の通知」「環境騒音レベルや大きな音の通知」「激しい転倒履歴や転倒回数」「墜落」「位置情報(移動)などの情報が収集できる。
ソフトは、うたた寝事故防止などの運送ドライバーの管理や製造作業員の管理などでも利用が可能。料金は、初期セットアップ料金と月額メンテナンス料金を合わせたSaaS形式で個別に見積もる。
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