マイクロソフトはIoT Edgeでデバイス側をインテリジェントに ーCOMPUTEX2018レポート2

今年も6月初旬に行われたCOMPUTEX2018。マイクロソフトブースでは、IoT Edgeをつかったソリューションが展示されていた。

そもそも、コンピューターの展示会であるCOMPUTEXでは、マイクロソフトが中心となるパソコン関連の展示会であったが、マイクロソフト自体もクラウド企業への大きく舵を切り、Azureを活用した様々なソリューションを提案していることは既知のことだ。

そんな中、IoTという文脈では、Azureに対応したAzure IoT Edgeがあり、エッジ側で簡単にインテリジェントな処理ができるようになってきている。

リテイル向けのシナリオ

COMPUTEX2018

無人店舗などの話題が広がる中、マイクロソフトもカメラでお客様を認識して接客するといったシーンを、ソリューションとして提供している。

画像認識で会員かどうかの判定をして、会員であれば、お買い物後、そのままチェックアウトができるという方式になっている。

PoCを繰り返す中で、徐々に実用化に近づいているということだ。

保守メンテナンスシナリオ

COMPUTEX2018

いきなり現場に行かされたメンテナンスマンが、現場の設備に関するナビゲートをスマートグラスを通して受けるというシナリオだ。

COMPUTEX2018
構成は東芝の小型コンピュータにIoT Edgeが内蔵されていて、その上で画像処理モジュールが動いている

クラウドでマシンラーニングのモデルを作った上で、コンテナ化、IoT Edgeがあればエッジ側でもモデルを動かすことができるというデモンストレーションになる。

デバイス側だけで処理ができるので、クラウドに通信することなく、メンテナンスができる。

農場のシナリオ

COMPUTEX2018

センサーで農場の状況を取得し、センサーデバイスから取得したデータをLoRaでデータを飛ばし、さらに必要なデータだけクラウドにアップロードするというシナリオだ。

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ドローンでは、農場上空から起きている農場の課題を発見する仕組みとなっている。問題があったときに現地でエラーが発砲されるのだが、これもデバイスの上でIoT Edgeが動いているからだ。

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ゲートウエイ上での動くIoT Edgeのシナリオ

COMPUTEX2018

ぷらっとホーム社のOpen BlocksがファームウエアレベルでIoT Edgeが動くようになったという展示だ。

DockerコンテナがOpen Blocks上で動くことで実現されている。実際の展示では歪みセンサーがあり、IoT Edgeで歪みを判定、一部のデータだけをクラウドにあげるということが実現されていた。

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IoT Edgeが導入されているデバイスでは、様々なインテリジェントな処理が可能となる。しかし、やりたいことに応じたスペックも必要になるので、単にデータをアップロードするだけなのか、画像認識などをやりたいのか、といった用途に応じた製品を選択する必要がある。

参考:
マイクロソフト

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