ソフトバンク株式会社は、準天頂衛星「みちびき」を利用して高精度な測位が可能な「準天頂衛星対応トラッキングサービス」の提供を、2018年8月下旬から法人向けに開始する。
「準天頂衛星対応トラッキングサービス」は、ソフトバンクが開発した専用端末「マルチGNSS端末」を利用して、準天頂衛星独自のL1S補強信号を受信し、誤差約1.0mから1.8m(※1)の精度で測位できるサービス。
「マルチGNSS端末」で取得した位置情報は、LTEネットワークを利用してソフトバンクのIoTプラットフォームに送信され、パソコンやスマートフォンで確認が可能。1秒ごとの連続測位やあらかじめ設定した時刻の測位が可能で、現在の位置や過去の移動経路を高い精度で把握できるため、バスやタクシーの経路の最適化や、運送業の物流管理などに活用できる。
さらに、屋内の位置を把握できるIMES(Indoor Messaging System)にも対応し、屋内外の移動をシームレスに把握して、高齢者などの見守りサービスにも活用することが可能だ。
「マルチGNSS端末」の主な仕様は以下の通りだ。
・サイズ/重さ: 90×61×29mm/約165g
・受信可能信号: GPS、GLONASS、QZSS(準天頂衛星システム)、IMES
・通信方式(周波数): FDD-LTE(900MHz、2.1GHz)
・搭載センサー: 加速度センサー、ジャイロセンサー、気圧センサー
・内蔵バッテリー: ポリマーリチウム電池 2,800mAh
・バッテリー駆動時間: 約4.5日(※2)
※1 誤差は測位環境により増減する。
※2 1分間に1回、測位を5秒間行い、LTEネットワーク経由でデータを送信した場合。なお、測位環境や電波状況により変動する。
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