英Armは、エンタープライズ・データマネジメントの米Treasure Data社(以下、トレジャーデータ)を買収したことを発表。これにより、デバイスからデータまで一貫して管理できる「Arm Pelion IoT Platform(アーム・ぺリオンIoTプラットフォーム)」を提供する。
IoTにおいては、膨大かつ多種多様なデータが生成する。データの量と複雑さに対処するためには、企業はIoTデバイスをシームレスに接続して管理でき、また、データの流れを管理できる必要がある。
Armは今回、トレジャーデータと協業することで、デバイスからデータまで、あらゆる企業のデータへのニーズに応えられるトータルソリューションを提供する。
トレジャーデータは、散在しサイロ化された膨大なデータを統合・変換するソリューションを提供する、エンタープライズ・データマネジメントを手がける。
同社のテクノロジーは、CRMやEコマース・システム、エッジデバイスやIoTデバイス、さらにサードパーティが提供するデータまで、あらゆるデータソースに対応。顧客企業は、異種混合のあらゆるデータから、ビジネスにとって意味のある実行可能な知見を導き出すことが可能となる。
Armは、トレジャーデータがIoTソリューションのパズルを埋める最後のピースになると説明している。同社のテクノロジーと、最近買収したStream Technologiesのコネクティビティ管理のソリューション、そしてArm Mbed CloudおよびArmのIoTハードウェア基盤に関する知識を組み合わせることで、「Arm Pelion IoT Platform」が構築できたという。
「Arm Pelion IoT Platform」は、パブリックおよびプライベートクラウド、オンプレミス、ハイブリッド環境のいずれの環境でも動作するよう設計されている。
これにより、企業はIoTのデータや企業内データを知見へと迅速に転換することができる。また、請求の一元化により、インフラコストを低減するとともに業務効率を高め、統合にまつわる困難を軽減する。
「Arm Pelion IoT Platform」には、主に以下の特徴がある。
- デバイス管理 :セキュアで一貫性のあるIoTデバイスのプロビジョニング、アイデンティティ管理とアクセス管理、あらゆるシステム設定の更新。
- コネクティビティ管理:eSIMによるセキュアなアイデンティティ識別を含む、あらゆるデバイス、地域、ユースケースに対するワイヤレス・コネクティビティ標準のサポート。
- データ管理:個々のデバイスからエンタープライズ規模のビッグデータ、サードパーティのデータまで、信頼できるあらゆるデータを、アプリケーションや使用例にかかわらず分析可能。
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