PTCは7月25日、Elekta AB(本社:スウェーデン ストックホルム:以下、Elekta)が、PTCのThingWorxインダストリアル・イノベーション・プラットフォームをMicrosoft Azure上で展開し、現場で使用されている装置から収集されたデータを分析することで、同社の遠隔サービスの変革を進めていることを発表した。
Elektaは、がんや脳疾患に罹患した患者の症状を改善、延命し、救うための装置やソフトウェアを提供する企業だ。
1972年、ストックホルムのカロリンスカ研究所神経外科のLars Leksell教授によって設立。現在では3,600人の従業員を擁し、世界各国6,000カ所を超える医療施設で同社の製品が利用されている上場医療技術企業グループだ。
Elektaは、Elekta IntelliMaxを利用した遠隔サービスを推進。Elekta IntelliMaxはPTCのThingWorxプラットフォーム上で運用され、Elekta製の装置への安全に制御された遠隔アクセスと予知保全を行う。
ThingWorxプラットフォームとMicrosoft Azure IoTとの組み合わせにより、Elektaは世界各国の数千におよぶ顧客資産へ接続し製品の稼働状況を可視化できるため、臨床現場での稼働率の向上と対応可能な患者数の増加が期待できるとした。
Elektaでは、30%以上の機器の問題をすでに遠隔的に対応している。また、製品に関する洞察を得ることができるため、ユーザー企業の出張時間・費用を低減する予知保全の強化を見込む。さらに、治療計画への悪影響につながる予定外の臨床中断時間の回避も進めている。
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・エレクタ(Elekta)
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