OKIは、SaaS型のITSサービス「LocoMobi2.0(ロコモビ2.0)」の新たなサービスとして「ETC2.0特定プローブデータ(※1)対応車両位置情報サービス」を8月30日より提供開始する。
同サービスは、ETC2.0車載器を使用することにより、専用車載器の購入と通信料金を必要とする従来の車両位置情報サービスの利用が難しかった物流事業者などに対して、低コストでの車両運行管理の提供を行う。
同社は、交通インフラ事業への取り組みのなかで、国土交通省、道路会社などの道路管理者向けにETC自動料金収受システムおよびETC2.0システムを提供してきた。
2016年度からは国土交通省国土技術政策総合研究所が公募した「ETC2.0車両運行管理支援サービス」に関する社会実験に参加し、ETC2.0システムから得られる車両情報(ETC2.0特定プローブデータ)を民間サービスに活用する検証を行った。
また、2017年には、強みである車両プローブ情報技術や無線技術を活かして、車両の位置情報や渋滞などの道路情報を収集・分析し、車両を利用して事業を行っている事業者の業務効率化をサポートする「LocoMobi2.0」の提供を開始した。
国土交通省は「ETC2.0車両運行管理支援サービス」に関する社会実験の実サービス化を目的として、ETC2.0特定プローブデータ配信事業(※2)を本年8月から開始することとした。
これを受けETC2.0特定プローブデータ配信事業者(※3)(一般財団法人 道路新産業開発機構)は、配信事業の開始に先立ちETC2.0特定プローブデータ配信サービスを利用する「サービス事業者」の募集を行った。
OKIはこれに応募して承諾されたことから、8月30日より「LocoMobi2.0」に今回の新サービスを加え、ETC2.0特定プローブデータの配信を活用したサービスを開始する。
※1 ETC2.0特定プローブデータ:
ETC2.0車載器から各道路管理者の設備を経由し国が収集するデータのうち、サービス事業者から配信の申し込みのあった特定の車両の走行位置やブレーキなどの情報のこと。※2 ETC2.0特定プローブデータ配信事業:
ETC2.0車載器を搭載した車両の運行管理の効率化やドライバーの安全確保の取り組みを支援することを目的とし、国から提供された運行管理を行う車両のETC2.0特定プローブデータを、配信事業者が民間の運行管理支援サービスを行う事業者などに有料で配信するサービスをいう。※3 ETC2.0特定プローブデータ配信事業者:
ETC2.0特定プローブデータ配信サービスを運営する事業者のこと。現在は、一般財団法人道路新産業開発機構が国土交通省から受託している。
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