東京エレクトロン デバイス株式会社(以下、TED)は、短期間・低コストで実現する小型組み込みTOFカメラモジュールを開発し、本日9月25日より販売開始した。
現在、スマートフォンやゲーム機などに採用されているTOF※(Time Of Flight)方式による3次元計測は、ドローンやロボット、車などへの採用も検討されている。しかし、市販されているTOFカメラは、ユーザーのアプリケーションに対応するための制御基板の開発が必要、サイズが大きくて組み込みが難しいなどの課題があった。
同製品は、高解像度TOFセンサーを搭載した50mm×40mm×35mmサイズの小型組み込みTOFカメラモジュール。ユーザーは、画角やインターフェースなどをカスタマイズすることで、必要なスペックを満たすTOFカメラを開発してアプリケーションに組み込むことができ、高精度な3次元計測システムを短期間・低コストで開発することができるという。
よりコンパクトなシステムでの3次元計測を必要とするFA、顔認証など、さまざまなアプリケーションにおけるシステム開発期間の短縮に貢献。さらに、各種安全規格を取得しており、長期供給対応や技術サポートも行うため、量産アプリケーションへの組み込みにも対応でき、設計リスク低減や安定供給が実現できる。
また、TEDでは、カスタマイズ対応や、測定した距離データをユーザーのアプリケーションで活用するためのソフトウェア開発、Microsoft Azureなどのクラウド環境と連携したIoTシステム構築の支援も行うという。(費用別途)
小型組み込みTOFカメラモジュールの活用例は以下の通り。
- 産業機器 : FA、ロボットセンサー、設備のヒューマンI/F、ピッキングマシン
- セキュリティ : セキュリティゲート、顔認証、エリア検知、見守り
- マーケティング : ピープルカウンター、人流検知、属性分析
※TOF(Time of Flight):パルス発光した近赤外光を測定対象物に照射し、その反射時間を測定することで距離測定を行う。
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