Armは、オープンソースでBluetooth 5の認証を完全取得し、量産品質を確保したソフトウェアスタックである「Arm Mbed Cordio Stack」の提供を発表した。
Bluetooth 5は、前バージョンのBluetooth 4.2と比較してBLEの性能が高まり、2倍のデータ転送速度、4倍の通信距離、8倍のブロードキャスト機能を誇る。Armは、Arm Cordio BLEスタックと、オープンソースで提供する無償の組み込みOSであるMbed OSの連携を実現している。35万人以上のMbed開発者のエコシステムは、Bluetooth 5スタックでイノベーションに着手できると同時に、Mbed OSを通じて今後提供されるBluetooth Meshも利用できるという。
また同ソリューションによって、Mbed OS対応の一環として、量産品質のフル機能Bluetooth 5スタックを利用できるほか、他プラットフォームへの移植も可能。オープンソースによる包括的なスタックへのアクセスが得られることで、スタックベンダーへの依存リスクが解消され、フルソースコードの利用が不可欠となる、要件の変更にも対応できるという。
Mbed OSはIoTのコネクティビティに向けてすでにThread、Wi-Fi、6LoWPAN、LoRa、セルラーを提供しているが、Bluetooth 5が加わることで、デバイス開発者は柔軟性とセキュリティに優れたネットワークを活用し、各社の市場に最適なIoTソリューションを構築できるようになるという。それらのデバイスは、「Pelion IoT Platform」を通じてセキュアな接続・管理が可能になる。
Arm Mbed Cordio Stackは現在、世界各地で提供中。「Arm Mbed Cordio Bluetooth Mesh」は、2019年第1四半期に提供を開始予定。
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