IoTプラットフォーム「beaconnect plus(ビーコネクト プラス)」を提供するアジアクエスト株式会社は、株式会社NTTドコモのモバイル回線に対応したゲートウェイ機器を活用し、住友電装株式会社入退館管理システムを提供した。
厚生労働省「労働時間の適切な把握のために使用者が講ずべき措置に関するガイドライン(平29.1.20基発)」が見直され、取引先での労働時間管理についても、従来に増してより一層の厳格な対応が求められるようになった。
しかし、取引先企業にICカードなどのシステム提供することは難しく、携帯・PC等の持ち込みなども禁止されている状況だった。
住友電装株式会社及びその取引先企業では、日常の業務に支障をきたさず、安価で手軽にシステム連携可能な入退館管理システムを必要としていた。そこで、ビーコンを利用した「beaconnect plus」の、取引先システムに悪影響を及ぼさない、設置場所を選ばない、入退場記録を正確に把握することができる、といった点を評価し、採用したという。
具体的には、取引先企業の研究所、工場、オフィスなどに従事しているエンジニアに携帯可能な小型ビーコンを提供し、作業従事場所にゲートウェイ機器(ビーコン電波受信機)を設置。ゲートウェイ機器はモバイル回線(ドコモ)に対応したタイプを用意し、 取引先企業のネットワーク環境に影響を与えないものを利用した。
エンジニアが作業従事場所に出入りした際にビーコンログを取得し、ゲートウェイ機器を経由しクラウド上にログを蓄積・集計できる。
特徴としては、専用の管理画面では、ビーコンやゲートウェイ機器の管理、ステータス確認、ログの検索・閲覧などが可能。さらに、 取得したビーコンログから入館時間と退館時間のデータを集計し、既存の勤怠システムとAPI連携することで、ビーコンを利用した入退館管理システムとして活用した。
そして実際に、取得したビーコンログから入退館データを集計し、既存の入退館システムと連携・自動化することで、ガイドラインに則ったエンジニアの労働時間管理を実現したという。
また、これまでエンジニアは、勤怠を管理するシステムへの入力に加え、紙媒体での出退勤記録表の作成をしていたが、紙媒体での記録作成が不要となった。現場責任者も紙媒体の出退勤記録表確認業務から解放され、現場の業務効率化も図ることができたという。
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・アジアクエスト(AsiaQuest)
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