HD-PLCアライアンス(※)は、「高速電力線通信方式「HD-PLC」が、スマートメーターの通信方式として採用が進んでおり、ホームネットワーク利用のみならずスマートメーター、スマート街路灯など広域通信用途へも利用拡大が期待される。」と発表した。
HD-PLCは、国際標準規格IEEE1901およびITU-T G.9905に対応している有線通信技術であり、長距離で数メガbpsの安定した通信を行うことが可能。
同アライアンスファウンダー会員であるパナソニック株式会社は、2018年9月25日に「HD-PLC」が、台湾電力の次世代スマートメーターで用いる通信方式の一つとして採用が決定したと発表した。2018年12月より、台北地域などのスマートメーターに導入される予定だ。
また、同アライアンス会員であるヌリテレコム株式会社では、昨年より東京都内一括受電契約の新築と既築マンションにMEMSへの活用で同技術を採用したスマートメーターによるアグリゲーションビジネスを運営中。同社では、同ソリューションによる海外展開も計画している。
スマートメーターは、データ収集の頻度を高め、電力需給に応じた細かい制御と安定した通信性能が求められている。「HD-PLC」は、これらの高い要求基準を満たすことができ、今後、世界中で導入が進むスマートメーターやスマート街路灯などスマートシティ構想におけるIoT通信のインフラ整備に貢献していくという。
HD-PLCアライアンスは、国際標準規格化への貢献と、相互認証環境の整備など、規格対応商品の普及推進に努めるとしている。
※HD-PLCアライアンス: 高速電力線通信「HD-PLC」の普及拡大・通信互換性確保を目的として、2007年9月25日に設立された。
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