現在、日本国内で、「Society 5.0※3」で提唱される製造、経済、生活の各社会基盤のスマート化による「超スマート社会」の実現には、IoTによるデータの利活用とそれらのデータを基にしたAI技術の普及が急務の課題となっている。しかし、IoT分野を取り巻く日本の現状はエンジニアの不足による具体的なデータ収集の手法や、それを活用したサービス創出が困難となっている一面がある。
このような中、金沢工業大学(以下、KIT)とセンスウェイ株式会社は、LPWAのLoRaWAN(※1)を活用したIoTの新たな価値創出と、サービス実現を目指した共同研究、相互での協働を実施するため、提携した。
センスウェイは、これまで首都圏を中心としてIoTによる都市の課題解決を目的とした広域IoT通信ネットワークの構築や、パートナーとの連携による様々なアプリケーション開発を通じてLPWAを活用した実用的ソリューション開発をしてきた。一方、KITはIoT分野など先進的な学術研究に力を注ぎ、実践的かつ人材を輩出する学術機関として多くの研究に取り組んでいる。
両者の学術研究に向けた提携によって、相互協働によるIoT分野の研究を推進することでIoTエンジニアの育成につなげ、国内での先行事例の研究成果を発表していく。
また、同提携の取組みの一環としてセンスウェイは金沢工業大学の主要2キャンパス(※2)にLoRaWAN基地局設備を構築し、金沢市周辺のLoRaWAN通信が可能な大規模IoT研究フィールドを展開する。
※1 LoRaWAN:大量のセンサー・デバイスを接続するための低電力・広域のカバレッジを可能にするIoT通信技術。通常の規格に比べ、デバイスとアプリケーションの双方向通信ができることが特徴。
※2 扇が丘キャンパスとやつかほリサーチキャンパス
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