株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)は、IoT機器を低消費電力かつ広域で運用可能なLPWA利用に適したLTEモジュール向けの新たな料金プラン「LPWAプラン」を4月25日から提供開始する。また、低消費電力・低価格で運用可能な通信方式「NB-IoT」も同日より提供開始する。
「LPWAプラン」は、150円から始まり無料通信分が200KBの「LPWAプランSS」と、200円から始まり無料通信分が1,000KBの「LPWAプランS」の2つのプランがある(トップ画像参照)。少量のデータ通信に適しており、機器の異常検知などのIoTソリューションや、FOMAモジュールからLTEモジュールへの移行などに活用できる。
さらに、「LPWAプラン」に含まれる無料通信分は、共有グループ内で分け合うことが可能なため、異常検知などにより、契約している回線の一部で大量の通信が発生した場合でも、無料通信分を効率的に利用できる。
「LPWAプラン」と同日に提供される「NB-IoT」は、国際標準化団体3GPP「Release 13」によりCat.NB1(カテゴリNB1)として規定された通信規格で、省電力化を目的とした携帯電話の電波を使ったLPWAの一つだ。最大通信速度が下り27kbps/上り63kbpsと従来の通信方式に比べて低速で、LTE-Mよりさらに少量のデータ通信を低頻度で送信する場合など、より低消費電力を求められるIoTソリューションに活用できる。
具体的には、水道などのスマートメーターの遠隔検針や、防犯機器などの警報通知、河川氾濫や地すべりなどの災害時における異常検知、公共インフラの予知保全などの用途が想定されており、電池やソーラー電源といった商用電源が取れない環境で利用する場合にも適した通信方式だ。
すでに提供中のCat.1及びLTE-Mに加えて今回NB-IoTを提供開始することで、ニーズに合わせて幅広いLPWA方式から選択することが可能になる。
なお、ドコモが動作確認済みのNB-IoT対応通信モジュールは、Sierra Wireless、株式会社村田製作所などが今後提供する予定だ。
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