チップメーカーにとって、5Gミリ波技術の商用展開は急務である。
ナショナルインスツルメンツ(以下、NI)は5月22日、「ミリ波ベクトル信号トランシーバ(VST)」を発表した。これは5G NRデバイスの検証/製造テストのコストとリスクの問題に対応するものだ。
「ミリ波VST」は、RF信号発生器、RF信号アナライザ、および最大44GHzの周波数で1GHzの瞬時帯域幅を備えた統合型スイッチを組み合わせたものである。
NIのソリューションで使用する既存のPXIベースの特性評価システムに加え、NIの「半導体テストシステム(STS)」に統合して、量産アプリケーションに実装することができる。
モジュール式PXIプラットフォーム上に構築されたテスタを選択することで、「STS」を採用するエンジニアは5Gのような計測機能をより効率よくテストセルに統合できるようになる。
最大32チャンネルに対応する校正済みの統合型スイッチ、モジュール式ヘッド設計など、「ミリ波VST」は5Gミリ波デバイスのテスト要件に対応する複数の機能を備えている。
この「ミリ波VST」により、ラボにおける計測品質の向上、ミリ波チップ製造テストの特定のニーズに合わせて拡張できるアーキテクチャ、計測と自動化を簡素化するソフトウェアの統合を目指す。
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