組込み開発ツールのリーディングプロバイダであるIARシステムズとルネサス エレクトロニクス株式会社(以下ルネサス)は、開発ツールIAR Embedded Workbench®がRenesas Synergyプラットフォーム向けに統合され、「EWARM-RS」の名称で提供開始されることを発表した。
Renesas Synergyプラットフォームのユーザは、組込み機器業界で豊富な実績をもつリアルタイムOS(RTOS)とソフトウェア、そしてスケーラブルなARM® Cortex®-MベースのMCU、多様なソリューション、そして開発ツールであるEWARM-RSという強力な開発環境を加えた、組込み機器向けプラットフォームを使用することができる。
ユーザはRenesas Synergyギャラリー上で簡単なクリックラップ方式のライセンス契約を結ぶことにより、これら全ての機能やサービスにアクセス可能となる。
これらは、Synergy Software Package(SSP)において保証されており、ルネサスにより事前にインテグレーション、テスト、検証されているため、開発者は何ヶ月もの開発期間を短縮できるという。
EWARM-RSは、Renesas Synergyプラットフォームでのみ使用できるIAR Embedded Workbenchのスペシャルエディションだ。
豊富な特長をもつ統合開発環境に、洗練されたコード最適化技術を提供するC/C++コンパイラ、デバッカをそなえており、静的解析ツールであるC-STATや動的解析ツールC-RUNも含まれる。
Renesas Synergyプラットフォームのユーザは、EWARM-RSのメンテナンスおよび技術サポートをルネサスを通じて受けることが可能であり、Renesas Synergyギャラリー上で取得した有効なライセンスを保有する企業は、開発シート数に制限なく使用することが可能。
EWARM-RSは、2015年6月にベータバージョンがリリースされ、同年10月からルネサスのユーザによる評価が始まった。公式リリースは2016年6月予定。
【関連リンク】
・アイエーアール・システムズ(IAR Systems)
・ルネサス(Renesas)
・Renesas Synergyプラットフォーム
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