社会的に個人情報の取り扱いに高い倫理観や透明性が求められるようになり、パーソナルデータの取り扱いは、企業活動にとって大きなリスクとなっている。
さらに、法律、制度面では、個人情報保護委員会から「個人情報保護法 いわゆる3年ごと見直し 制度改正大綱」が公表された。
cookieやオンライン上での個人データに関して、データを利用する企業が、データの所有者である個人に、データを収受する際のデータ内容、利用目的、データの保有方法などを明示したうえで、同意を取ることが重要になっている。
そのような状況の中、トレジャーデータ株式会社と、株式会社マイデータ・インテリジェンス(以下、MDI)、株式会社Scalarの3社は協業し、消費者が企業のウェブサイト訪問やサービスを受ける際に明示する規約等に対する許諾を管理するサービスとして、MDIが提供する同意管理プラットフォームをベースに、トレジャーデータのカスタマーデータプラットフォームおよびScalarの分散型台帳ソフトウェアを組み合わせた同意管理サービスを、2020年3月より共同で提供開始することを発表した。
同意管理サービスとは、生活者に対し、取得データの取り扱いについて提示し、同意を得たもののみを利活用するための同意管理サービスのことだ。生活者個人は、自身のデータがどの企業に何の目的で収集されているか一元管理することができ、収集を止めたい場合は停止ができる。
一般的な同意管理プラットフォームの機能であるcookie利用に対する同意の取得だけではなく、サイト来訪者のアクセス履歴や、生活者のパーソナルデータの利活用を、個人情報保護法をはじめとする法令に準拠しながら行えるよう支援し、企業のブランド価値向上に貢献する。
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大学卒業後、メーカーに勤務。生産技術職として新規ラインの立ち上げや、工場内のカイゼン業務に携わる。2019年7月に入社し、製造業を中心としたIoTの可能性について探求中。