TIS、電池レス・配線レス「EnOcean」対応センサーと「AWS IoT」を連携

ITホールディングスグループのTIS株式会社は、電池レスかつ配線レスの無線通信規格「EnOcean(エンオーシャン)」に対応したセンサーを、アマゾン ウェブ サービス(以下AWS)のIoTのマネージド型クラウドプラットフォーム「AWS IoT」と組み合わせて提供することを発表した。

TISでは、需要が高まっているIoT関連システムの構築支援に向けて各種アライアンスや関連技術の取り込みを進めており、今回の「EnOcean」センサーの取扱開始もその一環。

 

「EnOcean」は、光や温度、振動などの微弱なエネルギーを集めて電気エネルギーに変換する「エネルギーハーベスト技術(環境発電技術)」を使用した、電池不要の無線通信規格だ。この規格に対応したセンサーモジュールや開発キット、スイッチモジュールなどは、アジア圏のプロモーターメンバーであるローム株式会社より供給されている。

電池交換不要・配線不要の規格特長を生かし、特にスマートホームやビルオートメーション分野で急速に普及が進んでおり、先行して導入が進んでいる欧州ではビルや工場などの照明システムやセンサネットワークとして40万棟以上の採用実績がある。

 

TISは、この「EnOcean」の規格に対応したセンサーの販売代理契約を、電池レスの「EnOcean」製品を取り扱うコアスタッフ株式会社と締結し、IoT関連システムの構築に活用する。

また、TISは、AWSパートナーネットワーク(APN)の「AWSプレミアコンサルティングパートナー」に認定されており、数十億個のデバイスとそこから収集される数兆件のデータを確実かつ安全に処理することができる「AWS IoT」に、「EnOcean」のセンサーを接続してデータの収集・蓄積が可能なことを検証した。

今後は、大量のデータ処理に優れた「AWS IoT」に、電池レス・配線レスの「EnOcean」センサーを組合せたIoT向けプラットフォームを、製造業などを中心に提供していくという。

 

TISが「EnOcean」対応製品を提供する背景

IoTの普及を背景に、様々な業務分野で関連システムが活用されるようになると、データを収集するセンサーの設置や運用管理、コストなどが大きな課題となる。

例えば、工場の生産ラインの各所に設置した多数のセンサーデバイスから大量の機器関連データを収集・蓄積するという生産ライン監視のIoTシステムの場合、センサー電源の確保や収集データを受け流すネットワークの管理は、設置するセンサー数に比例して、膨大なものとなる。

こうしたケースに、電源確保や電池交換といったメンテナンスが必要なく、ワイヤレスでの通信が可能な「EnOcean」のセンサーを活用することで、配線工事も不要でどこにでも手軽にデバイスの設置が可能になる。これにより、IoTシステムのセンサー設置・運用コストの大幅な改善が可能になり、システム導入も容易になる。

 

「EnOcean」について

「EnOcean」は、光や温度、振動などの微弱なエネルギーを集めて電気エネルギーに変換する「エネルギーハーベスト技術(環境発電技術)」を使用した、電池不要の無線通信規格。

 

 

【関連リンク】
ITホールディングス(IT-HD)
ティーアイエス(TIS)
コアスタッフ(CoreStaff)
EnOcean(エンオーシャン)

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