IaaS、PaaS、SaaSなどのサービス(以下、総称としてXaaSとする)の利用が増える中、セキュリティや安定性の観点から、企業ではインターネットではなく閉域網でサービスを利用したいというニーズが増加している。
一方で、XaaS事業者が自社サービスを企業の閉域網で利用できるように提供するためには、ネットワークに関する専門的な知識や技術に加え、データセンターの契約やネットワーク機器への投資が必要なことが課題となっている。
こうした状況を受け、NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は、さまざまなICTリソースをオンデマンドでセキュアに接続可能なサービスである「Flexible InterConnect」において、2020年4月8日より「XaaS事業者向け接続機能」を開始する。
XaaS事業者が、自社のサービスを「Flexible InterConnect」の接続先として追加し、閉域網上で利用できるサービスとして提供することを可能にする。
特長は下記の4点である。
- 閉域網接続のXaaSを提供可能
XaaS事業者は、データセンターの契約や機器の準備を新規に行うことなく、ユーザー企業に対し、閉域網上でサービスを提供することができる。 - ユーザー企業の獲得につながるカタログ機能を利用可能
カタログ機能とは、「Flexible InterConnect」のポータルサイト上で、閉域網で利用できるXaaSが一覧で表示される機能である。「XaaS事業者向け接続機能」によって「Flexible InterConnect」に接続したXaaSは、サービス利用者にオンデマンドで接続できる接続先として表示されるようになる。 - エンドポイントへの接続で、効率的にセキュアで安定したサービスを提供可能
「Flexible InterConnect」内のエンドポイントに接続することで、複数のユーザー企業に対して閉域接続でXaaSを提供できる。ユーザー企業ごとに論理的に分割された通信を行うため、セキュアな環境でサービスを提供することが可能になる。 - さまざまなクラウド基盤からの接続に対応可能
XaaSをクラウド基盤上で構築してサービス提供している場合にも、接続することが可能である。同機能は、以下のクラウド基盤の接続に対応している。- Enterprise Cloud(NTT Comのクラウドサービス)
- Amazon Web Services
- Microsoft Azure
- Google Cloud Platform
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大学卒業後、メーカーに勤務。生産技術職として新規ラインの立ち上げや、工場内のカイゼン業務に携わる。2019年7月に入社し、製造業を中心としたIoTの可能性について探求中。